柴犬は頭が良く、愛くるしくて可愛い魅力的な犬種ですが、黒柴の栗ちゃん(りつ/3歳/メス)の飼い主さんが「でも家は破壊します」と、破壊された家の写真と一緒にTwitter上で紹介したところ話題になっています。

 栗ちゃんの飼い主さんは8月20日、「コロナでペット需要が増えてるんですって。柴犬はいいですよ。日本犬の中では小柄で室内でも飼えるし。でも家は破壊します」と柴犬を紹介。

 さらに、「頭もいいし。性格がネコっぽいところも魅力。でも家は破壊します」と話し、「もう本当どうしちゃったのってくらい可愛い。大事な家族です。でも家は破壊します」とさらに念をおしてツイート。

 ツイートには、家の壁をボロボロにしている栗ちゃんが写った写真も添付されていました。筆者も、柴犬ではなかったですが、以前ワンちゃんを飼っていた時、大事にしていた「大野豊さん(元・広島カープ)のサイン入りボール」をボロボロにされた苦い思い出が……。でも、可愛い顔で見つめられたら、許してしまうんですよね。

 この投稿には、1万件以上のリツイートと、約4万件のいいねが付き、「我が家の豆柴も破壊神です」「うちも新築1か月で柱にいい歯形がたくさんつきましたよ」「うちの子も小さい頃は大変でした!」など、愛犬に痛い目にあった同士のような人たちから、多くの共感の声が寄せられています。

 飼い主さんにお話を伺ったところ、これは栗ちゃんが生後5か月の時の写真で、「3歳になってだいぶ落ち着いてきましたが、幼い時はとてもやんちゃでした」と話してくれました。

 栗ちゃんについて、「子供にも優しく人懐こい性格ですが、自立心は強めで、嫌なことは嫌と自己主張もします」と語る飼い主さん。家を破壊されないように、壁と距離を開けて、狭すぎず広すぎない犬専用スペースを作り、飼い主さんが外出する時や寝る時間は、そこで過ごしてもらっていたとのこと。

 飼い主さんは、「壊されると困るもの、犬の怪我に繋がりそうなものは全て高い場所や棚の中に収納しました」と言い、さらに「床も掘るので、部屋全体にフローリングシートを貼り、最悪掘られても良いように環境を整えました。また、歯が痒くて噛みたがる時期なので、噛んでも良いおもちゃを与えました」と、破壊されないためにいろいろと対策をしたそうです。

 その他にも、「ダメなことはダメ」と根気強くしつけ、「ストレスが溜まっても破壊衝動が高まるので、お散歩や片付いた室内で思いっきり遊ばせるようにしていました」と教えてくれました。

 そんな苦労の甲斐もあってか、1歳を過ぎてからはほとんど破壊活動はしなくなったのだとか。ただ、飼い主さんは現在、栗ちゃんの息子の澄くん(すみ/9か月/オス)も飼っていて、「元気いっぱいで、最近はソファや家具の脚、壁の一部を囓られました」とのこと。破壊神の遺伝子は順調に受け継がれているようです。

 それでも「りつの時と比べれば、飼い主側も対応に慣れてきたので、りつと同じく、環境を整えながら根気づよくしつけしています」と飼い主さんは語っていました。

 今回、栗ちゃんの飼い主さんはあえて犬を飼う上でのデメリットを紹介しています。こうした話題は中々出てはきませんが、今後ペットを飼う予定のある方にとってはとても大切な情報。

 動物を飼うということは、癒やしを“貰う”だけではなく、ご飯や病院といった金銭的なことから散歩やトイレの始末といった時間にいたるまで、必ず“与える”ことも必要になってきます。例えば犬なら、朝晩の散歩に朝晩のご飯。水かえだって小まめに必要です。その世話が長いと20年ほどは続くわけです。しかも高齢になると介護が必要になってくる場合もあります。

 飼うならば虹の橋を渡る最期を見届けるまで。もし今から飼おうと検討されているかたは、既に飼っている人たちが紹介しているデメリットもしっかり参考にしてみてください。

 なお、栗ちゃんの飼い主さんは「黒柴りつチャンネル」というチャンネルをYouTubeに開設し、Instagram(kuroshiba.ritsu)でも写真や動画を投稿しています。多頭飼いのケースとなりますが、犬との暮らしがどんなものなのか、気になる方は参考に覗いてみるといいかもしれません。

<記事化協力>
黒柴りつ&黒柴すみ(@kuroshiba_ritsu)

(佐藤圭亮)