Twitter上で度々話題になる“バズレシピ”で人気の「料理のおにいさん」こと料理研究家のリュウジさん。今回はリュウジさんが3月に紹介して注目された「シュクメルリ」を、実際に作ってみました。

 シュクメルリとは、鶏もも肉をにんにく・牛乳・チーズで煮込んだジョージア料理のこと。にんにくとチーズの濃厚な味付けが特徴のジョージア(グルジア)の伝統料理です。

 筆者の私、実は普段から料理を嗜むのですが「シュクメルリ」に関しては初体験。リュウジさんのレシピを拝見しながら必要材料を揃えました。余談ですが、クリームチーズ品薄みたいですね。理由はコロナの影響で飛ぶように売れたバターの代用になるとか。両方とも揃えることができた私は運がいいようです。

▼ 材料
鶏もも肉 350g
牛乳 300ml
バター 20g
クリームチーズ 70g
コンソメ 小さじ1(固形の場合は1/2)
塩 小1/5(鶏肉の下味用に別に少々使用します)
にんにく6片

黒胡椒 少々
食パン 1枚

 ひとしきり揃ったところでレッツクッキング。まずは下ごしらえから。鶏肉は一口大にカットして塩を少々まぶしておきます。ニンニクは好みの大きさにカット。オリジナルレシピではニンニクは6片使用しますが、好みで減らしても大丈夫です。

 次に熱したフライパンに、バターとにんにくを入れます。ニンニクがきつね色になったら、鶏もも肉を投入して焼き色がつくまで火を通します。


 こんがり焼け目がついたところで、今度は牛乳とクリームチーズとコンソメを入れてグツグツ煮込みます。チーズがダマにならないように小まめに混ぜるのがポイントです。ソースにとろみがついたところで出来上がりです。


 あとはお皿に盛り付けて、黒コショウをぱっぱっぱ。っと。筆者は好みでドライパセリも少々使用しました。あとはトースターで焼いた食パンをトッピング。温かいうちに食べちゃいましょう! 

 パクッ「うーまーいーぞー!!!」

 そのままでも異常な旨さなのですが、パンと一緒に食べることで、天使のうまさになります。元々ホワイトソースダイスキーな私ですがこれは実にやばたん……。実際に作ってみると簡単かつ文字以上のおいしさ。改めてリュウジさんの料理のすごさを思い知ったのです。そして感じた、これはお酒にあうと!

 なお、今回のシュクメルリは、キャンプ料理としても向いているのじゃないか?と考え、お外でも挑戦してみました。

 お家調理と違うのは1点だけ。鶏肉に塩の下味をいれるときだけです。外だと手の汚れなどがきになるので、袋にいれてモミモミしました。ちなみにキャンプ調理で使用する袋は「アイラップ」を愛用しています。宣伝と勘違いしないでほしいのですが、キャンパーの間では値段が安いわりに耐熱温度120度で袋調理に使え、丈夫なことでも知られるアイテムです。

 その他の調理手順は上記のようにとっても簡単&出来上がりはこれがまた天使の旨さ。“おそとシュクメルリ”もぜひ皆様におススメいたします。




 このレシピは、実は2019年11月に紹介されていたのですが、コロナの影響で余りに余った牛乳をいかに使うか議論になっていた2020年3月ころ、リュウジさんが牛乳消費レシピとして改めて紹介。”牛乳消費レシピ”の中でもとりわけ大きな反響を呼びました。ただ、そういうタイミングだけ注目されて終わるには惜しいレシピのため、時期を置いて今回あらためて編集部で作り紹介することにしました。それぐらい話題にとらわれずに食べて欲しいおいしさです!

<記事化協力>
リュウジ@料理のおにいさん(@ore825)

(向山純平)