中学生の月島雫と天沢聖司の甘酸っぱい恋を描いた、名作「耳をすませば」が、清野菜名さんと松坂桃李さんのW主演&10年後のオリジナルストーリーも加えて実写映画化されることが決定しました。

 「耳をすませば」は、1989年に柊あおいさんが少女コミック誌「りぼん」で発表した青春恋愛漫画。読書が大好きな中学生の雫が、夢に向かって生きる聖司に想いを寄せていく姿に心を惹かれ、多くの女性たちのバイブルとなりました。

 さらに、1995年には、その漫画をスタジオジブリがアニメ映画化し、大ヒットを記録。聖司が雫を自転車の後ろに乗せ、坂道を駆け上がり、街を見渡せる高台で夜明けの街並みを見ながらプロポーズするシーンに、誰もが胸をキュンキュンさせていました。

 そんな「耳をすませば」が2020年、10年後のオリジナルストーリーを加え、実写映画化。恋も夢も中途半端なまま大人になった雫。そんな彼女が、忘れていた“あの頃の気持ち”を取り戻す物語。

 大人になった“今”の雫を演じるのは、数多くの映画・テレビドラマ・舞台に出演し、現在放送中の「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(日本テレビ)でも主演を務める演技派女優・清野菜名さん。

 清野さんは「誰もが大好きな名作『耳をすませば』の世界に雫として存在出来ること、とても嬉しく光栄に思っております」と話し、「あれから10年。雫はどのようにして大人になっていったのか、彼女の思いに寄り添いながら、雫の持っているピュアな心を大切に、丁寧に演じていきたいと思っています」と意気込みを語りました。

 そして、その雫が想いを寄せる大人になった“今”の聖司を演じるのは、「不能犯」や「娼年」、「居眠り磐音」や「新聞記者」など、主演映画が続き、人気・実力ともに今もっとも勢いのある俳優・松坂桃李さん。

 「耳をすませば」は、アニメーション映画で何度も見た作品と言う松坂さんは、「学生生活の日常にある歯痒さや微妙な距離感で感じる甘酸っぱさ。あの頃にしか感じられないものが詰まっていて素敵だなと思っていました」と、作品についてコメント。

 「あの物語の“その後”を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もそうでした」と話し、「月日を経て描かれる“その後”の物語に関われることを嬉しく思います」と、自身の気持ちを述べました。

 そして、「(実写映画「耳をすませば」の)平川監督とは初主演の作品『ツナグ』でガチガチに緊張していた僕にムチを打ちながら支えてくださった方。監督のお陰で走りきることができました。その平川監督ともう一度組む事ができる喜びと緊張感を噛み締めながら、撮影に臨みたいと思います」と、2月中旬のクランクインに向け、意気込みを語りました。

 原作の世界観を忠実に再現するあの頃(過去)と、オリジナルで加わる10年後(現在)を二重構造で描き、この2人がダブル主演し、雫と聖司の“10年後”の物語を紡ぎ出します。

 学生時代の雫や聖司、その他の登場人物には個性豊かなオールスターキャストが集結。中学生キャストはじめ他キャストは後日発表予定とのこと。続報も待ち遠しい実写映画「耳をすませば」は、2020年9月18日から全国ロードショー。

(c)柊あおい/集英社 (c)2020「耳をすませば」製作委員会
情報提供:松竹株式会社映画宣伝部

(佐藤圭亮)