毎年冬になると必ず発生する、雪道での事故。降雪地帯なら冬場はスタッドレスタイヤ、雪が溶けたらノーマルタイヤとごく当たり前に履き替えていますが、温暖な地域や都市部などに住んでいると、スキーや旅行で降雪地帯にでも行かない限りノーマルタイヤのまま冬を越す、という人も。そんなノーマルタイヤの人に、とあるガソリンスタンドの店員さんが体を張ってスタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違いを見せた動画が話題です。

 「今年も言うけど、 こういうこと!! だからスタッドレス買って!」とその動画をツイッターに投稿しているのは、北海道のガソリンスタンド店員のターラさん。

 スタッドレスタイヤを履いた状態と同じ足底の靴を履いて、雪に覆われたスタンドの敷地内を駆け回るターラさん。途中、若干滑ったかの様にも見えましたが、一度もこける事なく給油機の周りを走り回りました。

 一方、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)の状態と同じ足底の靴で給油機の周りを走り回った結果……コーナリングで派手に転倒!そのまま体勢をたて直し、走り出すもやはりコーナーでスリップ。数秒の間に3回も転んでいました。しっかり受け身で転げていたからなのか、ケガはなかったそうですが……。ちなみにこの動画、2018年1月にもターラさんが紹介して当時も話題になりました。

 ノーマルタイヤで雪道を走るのは本当に危険。少しハンドルを切っただけでもタイヤは固められた雪の上を滑ります。その感覚にびっくりして慌ててハンドルを切り直しても、ノーマルタイヤは滑り続けます。結果、道の横に突っ込んでしまう事になったり、脱輪したり、他の車と衝突という事に。

 スタッドレスタイヤを履き替えるのにはお金も手間も必要です。が、事故を起こしてしまえばそれ以上にお金も飛ぶし、最悪、誰かの命を奪う事にもなりかねません。冬場、ノーマルタイヤで過ごすのであれば、雪が降ったらハンドルを握らない、ちょっとの距離でも車に乗らないという事を徹底しましょう。雪なんかめったに降らない、けど車は毎日乗らないといけない、という人はスタッドレスタイヤを備えましょう。冬場、いつ大雪が来るかなんて週間予報でやっと分かるといった感じなのですから。

<記事化協力>
ターラさん(@taraomi923)

(梓川みいな)