何かしらの罪を犯したいわゆる非行少年たちを収容する「少年院」。原則12歳以上20歳未満の者が収容され、更正のための矯正教育が行われています。

 少年院に入院するきっかけは人により様々ありますが、そもそも「入院したくない!」と強く思わせる一つの動機作りとして、ネットであるアイデアが提案され大きな話題となっています。

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■「少年院」という名前をダサくすればいいんじゃないか?

 発端は匿名掲示板2ch.scに1月25日にたてられたスレッド。
スレッドタイトルは『「少年院」を「ぽんぽこランド」に改名したら少年犯罪減るんじゃね?』というものです。

「少年院」を「ぽんぽこランド」に改名したら少年犯罪減る?

 人によっては不謹慎と受け止められかねない内容ですが、寄せられるコメントやネットに投稿される意見は「良い発想」という声が少なくありません。10代前半の特に若い世代の中には、不良を「かっこいい」と受け止める風潮が多少なりとあるため、少年院に限らず不良少年=ぽんぽこ少年、非行行為=ぽんぽこ行為、などとすることで子供達に与える不良の印象を「ダサく」変化させ、少年犯罪を減らすことにつなげられるのではないかという考えのようです。

・こういう発想が世界を変えるかもしれない
・年少帰りがぽんぽこ帰りでハクが弱くなりそう
・良い発想だと思う 試験的にやってほしい
・旧少年院って言われるから意味ないよ結局
・暴走族の「珍走団」と同じ発想だな
・悪くないと思う
・天才の発想
・こういうのマジで効果あるからなぁ
・働く人は嫌だろうなぁ

■実在する「ぽんぽこらんど」さんにも話を聞いてみた

 あくまでネット上にあがった話題の一つですが、影響をうけそうな同名企業であり「ぽんぽこランド」でGoogle検索すると一番トップに表示される、愛媛県の離島で柑橘類を販売する株式会社ぽんぽこらんど代表の古崎公一さんにも話を聞いてみました。

ぽんぽこらんどHP

 「無関係とは重々承知ですが」と前置きしつつ、一応記者として大まじめに「少年院を”ぽんぽこランド”に改名という今回の話題を同名企業としてどう思われますか?」と聞いてみたところ、大笑いしながら「他にも同名の団体とかあるから何とも言えないけど、個人的には別にいいんじゃないかな?」との回答でした。

 ちなみに、今回の話題の影響はというと急激に会社ホームページの閲覧がのびたため、「まとめサイトからお越しのみなさまへ。ぽんぽこらんどは美味しい島の柑橘をしまなみよりお届けしています。」という注意書きを26日朝から掲載しているそうです。「いやー、ぽんぽこらんどっていう名称は他にもあるからよそで何かあったのかなと思いました(笑)」と語り、さらに「閲覧数は伸びたけど売り上げには全く(笑)」とのことでした。

 こちらの「ぽんぽこらんど」の名称は、古崎さんが以前住んでいた「おそごえ地区」にある「遅くに峠を越えるとたぬきに化かされる」という言い伝えから来ているそうです。本当に無関係なのにもかかわらず、快すぎるぐらいの取材対応。ありがとうございました。

 記事の最初と最後でちょっとテンションが異なりますが、愛媛の「ぽんぽこらんど」さんでは、とにかく対面接客を大事にしており、地元販売、ホームページでの販売以外に、毎月1回は東京・京都にも出向き青空市場などで直接販売を行っているそうです。橋のかかっていない・信号機もない離島ではぐくまれた美味しい柑橘類。見かけた方はぜひ。

・出典:「少年院」を「ぽんぽこランド」に改名したら少年犯罪減るんじゃね?
・取材協力:株式会社ぽんぽこらんど(愛媛県越智郡上島町岩城1412)

(宮崎美和子)