1970年代に一世を風靡したお笑いバラエティ番組「8時だョ!全員集合 」。85年の放送終了時は多くの人に惜しまれ、その時代に見ていた人々の記憶に深く焼き付くこととなりました。その「番組名物」である舞台セットがレゴブロックで見事に再現され、かつての視聴者たちの記憶を大きく揺さぶっています。

 「ドリフのセットを作りました。 舞台セットとしての建物を作るのも楽しかったです。 当然金ダライも落とせますw 屋根と二階部分は横にずらすと崩れ易く作ってあります。 いずれ、これを置けるホールなんかも作りたいですね」と、レゴビルダーの“JOKER”さんが、レゴで再現された家屋のセットの写真をツイッターに投稿しています。

 レゴで組まれたこのセット、観ていた人ならピピーンとくる「8時だョ!全員集合 」前半パートでよく使われていたアノ家屋部分を見事に再現しています。

 レゴのキャラクターも、ちゃんとドリフの5人と認識できる雰囲気。しかも後ろには幽霊さんまで……「しむらー!うしろうしろー!!」のお決まりのセリフが思わず飛び出しそう。

 そして、ドリフのコントと言えば、タライが頭上に落ちるというあのギャグ。警官役と思しき丸メガネの人形が、タライを落とされているシーンまで完全再現されています。

 ちなみに最後の家屋が完全倒壊するシーンも見事に再現しています。いかりや長介さんの「だめだこりゃ。次いってみよー!」が聞こえてくるようです。

 この写真が投稿されると、往年の「8時だョ!全員集合 」世代からは「懐かしい!」「あのBGMが瞬時に蘇りました」との声が続々。コントから転回してゲストの歌のシーンに入るまでの間に流れる、チャチャチャ チャチャッララッラ チャチャッララッラ ンチャチャ♪という音楽が脳内で自動再生される人も数多い様子。はい、筆者もその一人です。全員集合が終わる数年前から欽どこ派とドリフ派にクラスでも分かれていたのですが、筆者は完全にドリフ派でした。

 さて、このセットですが、かなり作りこまれており色々と気になったので、JOKERさんにお話を聞いてみました。このドリフのセットを作ったのは、何かの検索中にたまたま舞台セットの画像を見たのが切っ掛けなのだそう。「ネタ作品は本当に思いつきがほとんどです」との事。また、このネタ作品のキモともいうべき、「家屋が崩れるギミック」は、当初から考えて作られたそうで、それに合わせて細部を調整しているそうです。

 これだけ作りこまれているのだから相当な時間を費やされているように感じられたので、その辺りも聞いてみたところ「他の作品と並行してるので、とっかかりから完成までは不明ですが、一つにかけた時間なら数日ぐらいだと思います」との事。並行して作品を作っていると、筆者ならきっと混乱しそう……。

 今後再現してみたいものについては「たくさんあり過ぎで絞れませんが、とりあえずやろうとしているのは『頭文字D』をテーマに峠っぽいジオラマを広げてオフ会で皆で遊びたいです」と。大人が本気で遊ぶ頭文字Dごっことか面白そうでしかないです……!!

 JOKERさんのツイートにはこの作品に関連した作品の他、様々なレゴ作品がありますので、見ていると時間を忘れそうになりますよ。

<記事化協力>
JOKERさん(@JOKERxxxJAKQ)

(梓川みいな)‏

【訂正とお詫び】
訂正:初出時一部表記にあやまりがありました。訂正しお詫びいたします。(16:45)