鶏の卵は基本的に無精卵なのでふ化する事はありません。しかしうずらの卵はどうやら違う様で……。この暑さがふ化に適した温度だったのか、大量に買っておいたうずらの卵がふ化するという珍事がネット上で話題になっています。

 この珍事件に遭遇したのはネットユーザーのたかしさん。たかしさんの家庭はご両親がベトナム人という事もあって、うずらのホビロンという郷土料理をホームパーティーなどで集まってよく食べるのだとか。その為に30個入りのうずらのパックを5箱ほど買って置いておいたら、そのうちの1パック以上がふ化してしまうという事態に。

 その状態を「家に置いてあった食用のうずら… 暑さの影響かなんやらで孵化して産まれて、パニック… 専門の飼育員に引き取りお願いした…… 可愛すぎィィィィ!!!」とツイッターに投稿したところ、そのあまりにも高いふ化率に見た人たちからも驚きの声が上がっています。

 たかしさんが購入しているうずらの卵は、ベトナムでは定番の「ホビロン」(ふ化しかけの卵をゆでた料理)にして食べるそうです。ご両親がベトナムの方とのことで、もはや日常にある料理だとか。「ベトナムではごく当たり前の食べ物で日本でも販売されてます」と仰っていました。こうした定番料理のため、親戚があつまり大量消費するときは、それ用の卵を知り合いの方に送ってもらっているそうです。

 しかし食べる前に朝起きたらピヨピヨ言っていたそうで、かなりびっくりしたとのこと。ふ化には温度の他、卵を傾けたりなどの手間も必要の様ですが、これだけの数がふ化するというのは奇跡的に条件が重なったからなのかもしれません。

 うずらはスーパーで入手した卵でも、2パックに1個くらいの割合でふ化させる事ができてしまうという話もあり、ネット上を検索すると幾つもふ化させる方法をまとめたものが出てきます。実際にふ化をさせてみたい、と思う人もいるかもしれませんが、食用として売られていてもふ化した後は育てなければなりません。たかしさんの所でふ化したうずらは、全員元気な状態で専門の人に引き取ってもらっているという事ですが、意図してふ化させた場合はした本人が飼育する必要があります。このため終生飼養する覚悟や環境のない方は、絶対に行わないで下さい。

<記事化協力>
たかしさん(@taipanman7)

(梓川みいな)