ただ寝るだけに特化しているカプセルホテルは安価に利用できてお手軽ですが、風情も何もないというのが正直なところ。そんなカプセルホテル、まるで見た目が宇宙船みたいと話題になっているものがあります。

 このカプセルホテルは、ウラジオストクにある「Capsule hotel Zodiac(カプセル ホテル ゾディアック)」。ウラジオストクを旅行していたフリーコピーライターのこけし山田さんが宿泊した時の様子をツイッターに投稿し、そのSF感あふれるディテールを紹介したところ話題となりました。

 カプセル内は白で統一されていますが、天井には青いLEDライトがぐるりと張られており、片側の壁には集中コントロールパネルと横長の鏡。その形状もSF感あるデザインで、鏡を白のLEDライトが取り囲んでいます。

 鏡の下のコントロールパネルも、室内灯のコントロールボタン、エアコン調整、コンセント、USBポート、テレビ、イヤホン、ドアの鍵が集約して設計されていて、宇宙船の操作パネルっぽさも感じます。コールドスリープボタンもないかな?と思わず探した人、筆者だけではないはず……。

 カプセルの出入り口は、日本のカーテン仕様とは違って密室にできるドア状。これドア閉めたらやっぱりコールドスリープできるんじゃ……!?うっかり緊急脱出ボタンとか触ったら宇宙にカプセル放出されるとか……!?とついつい色々想像してしまいますが、緊急脱出ボタンではなく緊急時の避難案内はちゃんとあります。


 このツイートが投稿されると「大人の秘密基地っぽい」「朝起きたら別の惑星にいたりして」「宇宙船のクルーごっこできそう」とSF感あふれる見た目にときめく人が続出。また、このカプセルホテル、台湾や中国、はてはメキシコでも見た事があるという情報が。

 この宇宙船のようなカプセルホテルは、中国の企業広州米舱科技有限公司という会社が「宇宙」をテーマにして展開。見た目が宇宙船なのはそのまま宇宙船がモチーフとなっているからなのですね。泊まった人の話では防音性は高くはないそうですが……SNS映えはすごくしそう。中国、台湾、マレーシア、シンガポールなどでも展開しているようなので、辺りにお出かけになる人は話のネタに泊まってみるのも面白そうです。閉所恐怖症の人にはもちろん不向きですが……。

<記事化協力>
こけし山田さん(@kokeshiyamada)

(梓川みいな)