長く開催地が未定だったレッドブル・エアレース第3戦。ヨーロッパではなく千葉大会として開催が決定しました。2017年の総合チャンピオン、室屋義秀選手がホームである日本へ帰ってきます!


 2018年のレッドブル・エアレースのスケジュールは、全8戦中3戦の開催地が決まらないまま開幕を迎えました。これは開催候補地の航空当局などとの調整が難しい面があるためです。

 今回もヨーロッパの1箇所と、アジアの2箇所について開催を目指して交渉が続けられてきました。地元のオーガナイザー(イベント主催者)が開催を希望しても、飛行機が低空で飛び回る特殊なスポーツであるため、その国の航空当局をはじめとする行政機構との調整がうまくいかないと、開催することはできません。

 2018年の場合、アジア・ヨーロッパの候補になっていた場所においても、その交渉・調整が長引いています。しかし第3戦のスケジュールは5月36日・27日と徐々に近づいており、チケット販売等イベント開催の準備期間としては、そろそろタイムリミットという状態でした。

 千葉市は以前から開催が可能であること、2018年も開催を希望している旨をレッドブル・エアレース側に明らかにしており、開催に向けて水面下で交渉を行っていました。今回他の候補地の交渉が長引いており、開催の体制が整っている千葉大会を第3戦で開催し、他の開催地に関しては9月以降に日程を延期して、引き続き交渉を続けるという決定が下されたようです。

 開催経験のない場所での開催については、どうしてもこのようなことが起こります。2015年に初めて千葉大会が開催された時も、実は千葉市が開催を決断した時点から1年以上にわたる関係各所との調整・交渉が行われていました。その国ならではの事情も左右するので、なかなか難しいのです。

 千葉大会の観戦チケットは、3月10日から先行販売が実施されます。席種など詳細については特設サイトをご参照ください。チャンピオンの室屋義秀選手をみんなでホーム、幕張の空に迎えましょう。

(咲村珠樹)