群馬、栃木、埼玉を一気に巡ることができる珍スポットが先日ネットを賑わせていました。場所は「3県境」と呼ばれ、東武日光線柳生駅から徒歩7分、道の駅きたかわべからは徒歩4分ほどのところにあります。

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群馬県邑楽郡板倉町、栃木県栃木市藤岡町、埼玉県加須市小野袋が接しており、日本に40か所はあるという「3県境」の中でも、平地にある非常に珍しい場所なのだとか。

訪れてみると、入り口には「3県境臨時駐車場」が用意されていました。普通車なら2~3台は駐車できそうです。そして駐車場から田畑の方をみると、目的のそれが確認できました。


ネットで話題になっていたので、もっと人が詰めかけているかと思いきや、いるにはいるけどこの日は15分に1組が訪れる間隔。人が多いと撮影しにくいかなぁと行くまでぼんやり考えていましたが、特に問題もなくサクッと撮り終えることができました。

3県境のそばには、3県境についての手書きの説明看板に、ご意見ポスト、そして簡易のベンチが置かれていました。通りがかった近所の方によると、これらは地権者の方が手作りしているそうで、観光地にありがちな立派なものではありませんが、でもこれはこれで良い味を出しています。さらに周囲はほどよく手入れがされており、田園風景も相まって、どこか懐かしいような優しい空気に包まれています。ちなみに看板には「道の駅きたかわべ徒歩4分 手打ち蕎麦 新鮮野菜が人気です」と作者のオススメも。




そしてその脇にあるのが、今回の目的地「3県境」。確かにこれはすぐに3県回れる!用水路が境になっており、水路の中には県境を示す目印が置かれていました。


とりあえず、3県をぴょんぴょんぴょんとわずか3歩で巡った後、折角なのでよっこいしょとアラフォーの身体にむち打って、一人でツイスターゲームよろしくな無様な恰好で3県同時にタッチ。最後に境目の目印をタッチ。あれ、これで3県同時タッチになるんじゃ……と無理な体勢をした後に、やっと気づいたのでした。


さて、この3県境。ナビアプリには種類によって「三県境」で入力すると出てきますが、車で向かう場合には、近隣の道路は狭いところが多いため、運転には充分な注意が必要です。今回は車でナビアプリを使い3県境に向かいましたが、直前で軽自動車がやっとという道を案内され泣きそうになりました。訪れる場合には、国道354号線側から向かうのがオススメですよ。

(宮崎美和子 / 画像・編集部撮影)