「道を尋ねたら『真っ直ぐ進むと右手側に男の店があって…』と言われて『男の店!?』と思って歩いてたら本当に男の店があったし空が綺麗だった」

 Twitterユーザーの陽介さんが、そんなつぶやきとともにTwitterに投稿した1枚の写真。そこには「粋・極・匠」の“前置き”の後に、白字でデカデカと書かれた「男の店」という店の外観。

 愛知県に住む陽介さんですが、この写真は半田市にいた際に「あまりに無骨な店名と、キレイな空のコントラストの対比が面白くて」と、撮影しツイートしたものだそう。

 青空模様の晴天が映えますが、それ以上にまるで浮かび上がるがごとくの「男の店」という圧倒的な文字圧。「仕事着専門店」という記載もあり、より力強さを強調しています。

 しかしながら、あまりにインパクトある店名がゆえか、この投稿には2万5000を超えるいいねが寄せられる反響となっています。

 それにしてもここまでの大きな反響。当の店側の反応も大いに気になるところです。そこで「男の店」を運営している桜商事株式会社に問い合わせをし、詳細を聞きました。

■ 実は会長の奥さんが命名!40年変えずにやってます

 取材に応じてくれた桜商事担当者によると、今回のTwitterでの反響には、「率直に嬉しく思います!」と好意的に受け止めているそう。その上で、「男の店」の店名由来について、社長よりコメントをいただきました。

 「『男の店』は、弊社会長の奥さんが名付けました。敢えて変えずに40年やっています」

 そんな前からやっていたのか……!しかしそうなると、今回のように「フォトスポット」的な活用も広く浸透しているのでは?折角ですのでその点についても質問。こちらも社長より返答いただきました。

現会長の奥さんが命名した「男の店」。40年変えずにやっているそう。

 「遠方のお客様にはよく店舗の写真を撮っていただきSNSにも投稿していただいてます。特に『男の店』という看板部分の写真は多いですね」

■ 店名は「男の店」だけどレディース商品もある

 ちなみに「男の店」は愛知県下で4店舗展開しており、本来は名前の通り「メンズ衣装」の特に「作業服」に特化したお店。

 しかしながら、実態はというとレディースサイズの作業服や靴、キャンプに向いてそうなオシャレアウター、さらにはキッズサイズも取り扱いが行われています。このため名前の印象とは大いに異なり「性別・年齢・職業問わず」に利用できるお店。どうやらいろんな人が訪れているようです。

<取材協力>
桜商事株式会社【男の店】(愛知県名古屋市)

<記事化協力>
陽介さん(@052ysk)

(向山純平)