毎日新聞にて2002年から足かけ16年週1回連載されていた西原理恵子さんの人気漫画『毎日かあさん』が、6月26日(月)付の通算723回で連載終了することが発表されました。そして、10月から西原理恵子さんの新連載が開始されます。

 『毎日かあさん』は二児の母親でもある西原理恵子さんが家庭内の出来事を題材に描いたギャグ漫画。連載中に離婚や元夫でフリージャーナリストでカメラマンの鴨志田穣さんの死去なども描かれています。
文化庁メディア芸術祭賞、手塚治虫文化賞、日本漫画家協会賞を受賞し、2009年にはテレビ東京系列で地上波テレビアニメ化、2011年には小泉今日子さんと永瀬正敏主演で映画化もされました。単行本の売上は累計約240万部を記録しています。

 『毎日かあさん』連載当初、4歳だった息子さんは大学入学、そして娘さんは16歳になったそうです。「このあたりで『卒母(そつはは)』して、新しい漫画を始めたい」と西原さん。

 シリーズ最後の単行本『毎日かあさん14(仮)』は、毎日新聞出版から9月に刊行予定。最終回までの新聞連載に加え、恒例の描き下ろしに西原さんが何を描くか、シリーズにどう幕を引くか、こちらも注目ですよ。

 新連載について西原さんは「『卒母』した同じ女性の悩みや第2の人生を描きたい。女性にとって一番楽しい時期なんです。歳いったおばさんたちの柔軟な人生を描ければ」「私たちの母親の世代が夫に殴られたり、しゅうとめにいびられたりしても『あなたたちはそんな目にあってほしくない』と変えてくれたように、私たちも次の世代の常識を変えていきたい。おばさんの愚痴と説教だと思って読んでください」と語っています。

 名作のラストと新連載、今後も西原作品から目が離せませんね。

最新巻『毎日かあさん13かしまし婆母娘編』(2016刊)

(貴崎ダリア / 画像提供・毎日新聞社、毎日新聞出版)