猫は心地の良いところを知っているもの。落ち着けそうな場所があると、時に人間より先回りしてリラックスしていることもあります。

 フロアにくつろいで座れるよう、飼い主さんが座椅子を買ってきたものの……案の定、猫さんに先取りされてしまいました。それにしても、やけに姿勢良く座っていますけど、どうして?

 座椅子の上で、およそ「猫背」とはかけ離れた良い姿勢で座っているのは、ざらめくん。普段は人が使う小物をおもちゃにして遊ぶという、悪戯好きなベンガルの男の子です。

 飼い主の「すもち」さんは、ちょうど赤ちゃんの子育て中。赤ちゃん用にと和室にマットを敷き、スペースを作ったのですが、円座(ドーナツ型の丸座布団)にずっと座っているのも大変なので、座椅子を購入してくつろげるようにしたかったのだとか。

 ホームセンターで座椅子を購入し、これで背中を預けながら座ることができる、と思ったある日の朝。座椅子の上を見ると、そこにはざらめくんの姿がありました。

 購入した時から、内心「猫が結局使うんだろうな」と思っていたという、すもちさん。案の定の結末に近づいてみると、座面に載せておいた円座の上で、ざらめくんは居住まいを正したような雰囲気で座っているではありませんか。

姿勢良く座るざらめくん(すもちさん提供)

 ちょうど円座の丸く抜けている部分に下半身が入っているようで、縁の部分に腰掛けたような状態。両手は揃えて膝の上に置き、綺麗にはまり込んでいるようです。

横から見た姿(すもちさん提供)

 あまりにもシンデレラフィットな座り方に、すもちさんはゆっくりと近づき、写真を2、3枚撮影。ざらめくんの表情を見ると「あの……なにか?」とでも言っているような感じですね。

 もちろん、せっかく買った座椅子をざらめくんに占有させておく訳にはいきません。現在は「私も座りたいので交代で使ってます(笑)」と話してくれました。

U字型クッションにもフィット(すもちさん提供)

 すもちさんはTwitterに、U字型のクッションにシンデレラフィットしているざらめくんの姿も投稿しています。どうやら、形に合わせて姿勢を調節する能力に長けているのかもしれませんね。

<記事化協力>
すもちさん(@sumochi3310)

(咲村珠樹)