日光東照宮の有名な彫刻「眠り猫」を例に出すまでもなく、猫の寝ている姿は平和を感じさせるもの。それが2匹もそろうと、もう見ているだけで幸せな光景です。

 お尻をくっつけあい、相似形で眠る2匹のマンチカン。こちらに向けた安らかな寝顔は、平和な世界を象徴しているかのようです。

 くっつけあったお尻を境に、そっくりの寝相で寝ているのは、茶色のししまるくんと、黒っぽい皮毛のさぶろーくん。年齢はししまるくんが9歳、さぶろーくんが8歳と、ししまるくんが先輩猫にあたります。

 のんびりマイペースなししまるくんと、慎重派のしっかり者だというさぶろーくん。対照的な性格ですが、2匹でいる時はししまるくんが先輩の威厳を示し、さぶろーくんは控えめなところがあるようです。

 飼い主さんによると、ししまるくんはお兄ちゃんとして、さぶろーくんをグルーミングすることも多いとのこと。でもマイペースなししまるくん、途中で甘噛みしたり、必ずちょっかいを出し始めるのでさぶろーくんと取っ組み合いになることもあるんだとか。

 とはいえ、さぶろーくんもししまるくんを苦手にしているわけではなく、お兄ちゃんとしての信頼感がある様子。ししまるくんが寝ているところにやってきたさぶろーくん、飼い主さんが見かけた時にはお尻をくっつけあい、おんなじポーズで寝ていたそうです。

 わざわざお尻をくっつける、というのは、きっとさぶろーくんがししまるくんを信頼している証拠。それにしても、寝相まで揃ってしまうのは、2匹とも案外共通点が多いのかもしれませんね。

<記事化協力>
ししまるとさぶろー 短足マンチカンさん(@nekotansoku)

(咲村珠樹)