猫は高いところが大好き。隙があればカーテンレールの上を歩いてみたり、戸棚の上やエアコンの室内機に乗ったりしてしまいます。エアコンの場合、上から猫の抜け毛が入ってしまい、詰まって故障の原因になることも。

 なんとかして猫を阻止したい……と考えた飼い主さん、エアコンの設置工事で、業者さんに「ギリギリまで攻めて設置してください」と、可能な限り天井までのスペースを詰めて設置してもらいました。

 エアコンの室内機を、天井までギリギリの高さに設置してもらったのは、Twitterユーザーの「はん」さん。お家には、2歳8か月になるキジトラの男の子、はるくんが暮らしています。

 はんさんが、業者さんに天井ギリギリの高さにエアコンを設置してもらったのは、もちろん猫のはるくん対策。好奇心旺盛で、高いところが大好きというはるくん、別の部屋にエアコンを設置したところ、カーテンレールによじのぼり、エアコン室外機の上に登ることがあったからなんだとか。

 飼い主のはんさんによれば「居心地が悪いのか、くつろいだりはしません。ですが、故障や事故になるのは困るなと思い、今回は設置直前に思いついて業者の方にお願いしました」とのこと。

 というわけで「ギリギリまで攻めて設置してください」と、限界まで室内機を天井に近づけてほしいとリクエスト。施工業者さんは「長年この仕事をしてますけど、そのオーダーは初めてですね!」と笑ったあと、どうしようかと少し考えていたそうです。

 実はエアコンの室内機、内部の熱交換器が効率よく働くよう、横の壁面と天井からある程度空間を開けて設置するのが理想。天井に密着させてしまうと、熱交換器に空気がうまく入らず、効率が落ちてしまうんだとか。

 はんさんのリクエストに応えるべく、業者さんは丹念にクリアランスを計測して室内機の高さを調整。はるくんが入れそうで入れない絶妙なギリギリの間隔で、設置が完了しました。

 ツイートを見ると、はるくんはカーテンレールの上から「入れないかな」とチャレンジしている様子。「これまでに3回くらいチャレンジしてます。今日も1回試していましたね。まだ諦めてはいないようです」と、はんさんは取材に対して答えてくれました。

 エアコンの高さからすると、これがギリギリ設置できる範囲の様子。絶妙な空間が残されているだけに、はるくんもチャレンジしたくなるんでしょうね。無事、諦めてくれることを祈りたいと思います。

<記事化協力>
はんさん(@hang_uduki)

(咲村珠樹)