日頃の事務作業でお馴染みのゼムクリップ。実用一点張りで味気ない形ですが、ちょっとした工夫でかわいいデザインに早変わりするんです。刺繍糸でデコられた、ハート形のカラフルなゼムクリップの作り方がTwitterに投稿され、話題となっています。

 ハート形に折り曲げた、カラフルなゼムクリップの作り方をTwitterに投稿したのは、刺繍のおひつじさん。日頃から、刺繍を中心とした様々なハンドメイド作品のレシピをTwitterやInstagram、TikTokで発信しています。

 作り方は、まずゼムクリップの真ん中を支点に、巻きの外側に当たる部分を斜め上方向に折り曲げます。いったん同じ平面上で折り曲げ、そこから丸くなった部分双方の角度が90度になるよう斜め上に折り曲げると楽ですよ。

ゼムクリップを斜めに折り曲げハート形に(刺繍のおひつじさん提供)

 ハート形を作ったら、ハート形の上部にあるへこんだところ、針金が交差するポイントに刺繍糸を結びつけます。ここから、かがり縫いにも使われるブランケットステッチで目を詰めながら編み込み、一周させれば完成。

刺繍糸をブランケットステッチで編み込んでいく(刺繍のおひつじさん提供)

 ブランケットステッチは、針金の間を縫うように針を通し、そこに針の後ろから刺繍糸を巻きつけ、針を抜いていくようにします。これを繰り返すことによって、刺繍糸がクリップの針金にしっかり編み込まれていくんですね。

編み込みが一周したら完成(刺繍のおひつじさん提供)

 学生の頃からゼムクリップをハート形に折り曲げ、かわいくしていたという刺繍のおひつじさん。カラークリップだとハートの形がとても似合うので、自分でもっと色の数を増やしたい……と思って調べていたところ、海外の方がナイロンテープを巻き付けてデコる動画をSNSで発見したそうです。

 そこで「刺繍糸を使って編むようにステッチしていったら、同じように色をつけられるのではないだろうか?と思ったのがきっかけです」と、刺繍のおひつじさんは取材に語ってくれました。

 また、作る際の注意点として「たまに針金が頑丈なゼムクリップがあります。そういうものは大変折りづらいのでお勧めしません……。あとは針金の先端が露出するので、怪我に気をつけてください」と刺繍のおひつじさん。針金の先端が鋭くなっている場合があるので、刺したりひっかいたりしないよう、気をつけたいですね。

 作ったら「学校や会社で、ちょっとした手紙やメモを渡したいとき、紙が普通の真っ白なものでも、これをつければめっちゃ喜んでもらえます!あとは、スケジュール帳などに挟んでおいても普通にかわいいです」という風に使ってみて欲しい、と刺繍のおひつじさんは話してくれました。色の取り合わせを工夫する楽しみもあるとのことです。

 味気ない事務用品でも、ちょっとした工夫でかわいく変身し、華やかな雰囲気にしてくれます。デコったハート形のゼムクリップは、気分を上げてくれる効果的なアイテムになりそうですね。

<記事化協力>
刺繍のおひつじさん(@BukicchoHitsuji)

(咲村珠樹)