「換気をしたまま出かけるだけで部屋にヤシガニがいる」。ほとんどの人の頭の上に「?」が浮かんだと思われるツイートをしたのは、西表島カヌーツアー風車というツアー会社でカヤックやトレッキングのガイドをしている宇野さん。それにしても、部屋にヤシガニって……。

 離島に移住して6年目になるという宇野さんは、「これが沖縄の離島暮らしの現実」とコメントをそえ、1枚の写真をTwitterに投稿しました。写真にはテーブルの下に、もはや自分の家かのように堂々と居座っているヤシガニの姿が。

 こ、これは……。こんな事がもしも自分の身に起きたら、どんなお化け屋敷よりもビックリする自信が筆者にはあります。どうやって家から出して良いのかも分かりません。

 その後のツイートで、ヤシガニをトングで挟み、家の外に逃がしていた宇野さん。しかし、ヤシガニは宇野さんの家の前をいつまでもウロウロして、ずっと家の壁をカリカリしていたそうです。よほど、宇野さんのお家が気に入ったのでしょうか。

 ちなみに、コメント欄には「食べられるんですか?」というコメントも来ているようですが、「ヤシガニは絶滅危惧種なので、僕みたいな移住者や観光客が記念に殺して食べて良いようなものだとは思えません」と警鐘を鳴らす宇野さん。たしかに、その通りですよね。

 世界自然遺産への登録が決まった西表島。宇野さんの話によると、地元の方たちは観光客のマナーの低下を心配しているのだとか。観光客が増えて、一部のマナーを守らない人たちがゴミを捨てたり、地元の人たちに迷惑をかけたりするというニュースも度々目にするので、その不安は十分理解できます。

 今回はヤシガニ側から迷い込んできたために偶然撮ることができた写真。もし現地に行って見かけることがあっても、無理に近づいたり触ったりは厳禁。自然に負荷をかけることなく、ただ見守るだけにしてください。

<記事化協力>
ひろひろさん(@HirohiroUno)

(佐藤圭亮)