日課のゲーム「ぷよぷよ」がきっかけで、お父さんの脳梗塞を早期発見する事が出来たという興味深いエピソードがTwitterに投稿され、反響を呼んでいます。いったいゲームがどのように脳梗塞の発見に役立ったのか、投稿者にお話をうかがいました。

 これはゲーム実況をなさっている、わいじぇい@ゲーム実況さん(@tabboi)がツイートした「母から父が脳梗塞で入院した旨連絡があった。ただ、倒れて運ばれたのではなく、毎日やっている「ぷよぷよ」の操作がうまくいかなかったことをおかしいと思い検査に行ったら初期の脳梗塞が見つかったのこと。サンキューぷよぷよ」というエピソード。

 ゲームの「ぷよぷよ」と脳梗塞、一見すると関連が分かりませんが、なぜ早期発見が出来たのでしょうか。わいじぇいさんに詳しいお話をうかがいました。

■「ぷよぷよ」で分かった症状とその経緯

 実はわいじぇいさんのお父さん、脳梗塞が発覚した当日の朝から茶碗が持ちにくいなど、後になって思えば脳梗塞の初期症状を感じさせる兆候はあったそうですが、その時点では気づかなかったといいます。

 お昼頃に20年ほど日課としてプレイしている「ぷよぷよ」の対戦をお母さんとお父さんで行なったところ、お父さんが十字キー側である左側の操作が上手くいかなかったとのこと。

 最初はコントローラーが壊れたものと思って、お母さんのコントローラーと交換してみたものの、それでも操作がうまくできず。もともと脳梗塞など脳血管障害の高リスク群である糖尿病持ちであった事もあり、お母さんから病院の受診を勧められ、近くにある脳外科へ行ったのが早期発見のきっかけになったそうです。

■ゲームの操作や手の違和感について

 いつもプレイしている「ぷよぷよ」の操作がうまくいかなかったと、当日お父さんはおっしゃっていたそうです。

 実際に脳梗塞・脳卒中を発症した際は、手足の麻痺や違和感、人によっては目が痛くなるという症状もあるので、日課で20年も同じゲームをやっていた場合、いつもしている操作がうまくいかない、という違和感で脳血管障害を疑うのは上記の理由であり得えますし、日常生活で当たり前にしていることでの違和感は早期発見にも繋がります。

 今回のような早期発見はレアなケースであるとは思いますが、このような形でゲームが使われるのはゲームを作った人にとっても、20年もプレイし続けて貰って嬉しいんだろうなと思います。

■脳梗塞、脳卒中はこんなに危険

 筆者も「静脈洞血栓症による脳卒中」を以前にやってしまっているので、この恐怖が非常に分かるのですが、この初期の段階で病院に行く判断をして本当に良かったと思います。

 脳梗塞・脳卒中になると発症した部位により、初期症状で体の違和感や、ろれつが回らなくなるなどの言語障害を起こしたりします。筆者の場合は右足が脚気の検査をしたみたいに勝手に動いてしまい、体の自由が効かなくなり、痙攣を起こして意識を失うという経過をたどりました。わいじぇいさんのお父さんは幸い早期の発見で、自覚症状は手の違和感のみとのことで本当に良かったと思います。

<記事化協力>
わいじぇい@ゲーム実況さん(@tabboi)

(戦魂)