愛情を目いっぱい受けて飼われている犬は、人間に新しい家族ができてもその愛情を新しい家族に向けることが多いようです。生後2か月の赤ちゃんと黒ラブラドールのツーショット写真に、多くの人が和んでいます。

 黒ラブラドールレトリバーのクロエさんは、飼い主の菜々さんの息子くん(生後2か月)をとっても大事に思っている様子。クロエさんは2歳の女の子。人間の年齢に換算すると22~24歳くらい。そんなクロエさんがくつろいでいるところに息子くんを預けてみたところ、母性溢れる表情に。

 この様子を菜々さんが「わたしが産んだ くらいの顔してるクロエ」と写真3枚とともにツイッターに投稿したところ、実に大きな反響が。

 「これは完全に母の顔ですね!!!」「2枚目色々と漏れ出しそうに可愛いです」「大型犬の女の子は母性が強いと聞いたことが…」「幼い頃の私と今はなき愛犬との構図そっくりで目頭が熱くなります、、、」などなど、多くのリプライが。

 クロエさんと息子くんの写真2枚目、母性溢れんばかりの表情で「私の大切な赤ちゃん」とばかりに息子くんの体に頭をまわし、そっと抱きしめているかのよう。そのまなざしは完全に聖母のまなざし……。尊い……。1枚目と3枚目のカメラ目線なふたりの様子、ほぼ親子。

 クロエさんが菜々さん夫妻の家に来たのは、2018年の8月。当時生後2か月のクロエさんは菜々さん夫妻の愛情を一身に受けてすくすくと成長。その成長ぶりを日々ツイッターに投稿したり、動画をYouTubeにアップしています。

 そして、2020年1月に菜々さん夫妻待望の第一子が誕生!新生児の頃からクロエさんと息子くんを徐々に触れ合わせている様子もYouTubeにアップされています。

 菜々さんによると、妊娠してからのつわりが重めで、犬の匂いも受け付けられないようになってしまったそう。大好きな犬なのに、と泣きながらクロエを抱きしめておえおえしていたそうですが、そんな菜々さんの状態が心配になったのか、普段は一人でいることが好きなようだったクロエさん、菜々さんのそばに寄り添うように。

 そして、産院からの退院後。息子くんはご主人が抱っこしていたからか、久々の菜々さんとのご対面にはしゃぐクロエさん。ひとしきり落ち着いて、初めて見る人間の赤ちゃんこと「未知の生き物」に気づいて、しっぽをやんわり振りながら慎重そうな様子でふんふんと匂いを嗅いでいたのだそう。

 犬にとって、匂いから得られる情報ってものすごく多いのだそう。何かにつけてクンクンと匂いを嗅いでいるのも、匂いの相手がどんなものなのか、敵なのか仲間なのか、それともおもちゃなのか食べ物なのか……。目で見る以上に情報を得て、その匂いで記憶と判別をしているので、家族の匂いが混じった新しい命も、赤ちゃんの匂いと家族の匂いが混じっていることで「この小さなヒトも家族」と認識するようです。

 レトリバーの犬種は元々が賢い子が多く、温厚な性格な子もほとんどなので盲導犬や介助犬などでも活躍していますが、クロエさんもその賢さと温厚さ、そして「ヒトの赤ちゃん」という守るべき存在に対して、本能的に母性のような保護本能が働いているように見えます。

 今のところはまだクロエさんと息子くんが直接触れ合うのはまだ小一時間程度だそうですが、これからハイハイやつかまり立ちが進むにつれて、息子くんとクロエさんとの触れ合う時間ものばしていきたい、と菜々さん。

 クロエさん、きっと立派なベビーシッター兼お姉さんになる事でしょう。今でも菜々さんやご主人が息子くんといると、一緒に寄り添っているのですから。

 クロエさんが来た日からの想い出の数々は、菜々さんのYouTubeチャンネルにアップされています。息子くんとの初対面からの記録もアップされていますが、ずっと見ていられるほど和みますよ。

<記事化協力>
菜々さん(@chloe0608wan)

(梓川みいな)