猫じゃらしを使ってジャンプさせて遊ばせている時の猫は、大概が興奮に満ちて目を見開き、様々なポーズになります。が……。躍動感あふれる猫を撮影するプロカメラマンもびっくりな虚無顔の猫がネット中をざわつかせています。

 のら猫たちを相手に、躍動感あふれる動きを撮影し続けている写真家の久方広之さん(@sakata_77)。「のら猫拳」や「ねこ拳撮影術」の著者として知られています。

 今回も猫たちのたまり場となっている場所へ赴き、得意の猫じゃらしでのら猫たちを遊ばせたところを撮影していた久方さん。そのうちの1枚の写真に写っていたのは、体を軽く横にしならせながら、片足は地面に、もう片足は空に、そして両前足は獲物をつかもうと構えているような白猫。しかし、その表情は……。

 「躍動感あるポーズが撮れたと思ったのに確認したらめっちゃ虚無の顔でこっち見てた」とひと言、ツイートとともに3枚の写真を投稿しています。

 1枚目は、後ろに無関心そうな2匹を背景に、右側には斜め上を見ながら立ち上がる白しま猫。左側の白猫は……。立ち上がって獲物を狙うかのような躍動感なのに、完全に顔は虚無。

 白猫だけをトリミングした2枚目、確かに躍動感があふれてるのに、顔は虚無。

 そして3枚目……。虚無顔のどアップ。めっちゃこっち見てる……虚無顔で。

 白猫の見た目は、年季の入った風貌。結構なお年なのではと推測される見た目です。そして、その目は見開くこともなく、ジト目。これだけ体は動いて躍動感あふれているのに、ジト目な虚無顔。

 この虚無顔のアップに反応する人が続々。自宅にいる白猫が真顔で歩きだしそうな立ち上がり方をしている姿をリプライに送ってくる人、「仙人だな」とその達観しているような表情に悟りをひらいた仙人を想像する人たち、チベットスナギツネの画像を引き合いに、「お友達ですかね」と、似ていると思うといった反応も多数。……確かに似たような表情だけど。

 躍動感と表情の差の大きさ、これぞまさに「のら猫拳法・虚無の構え」なんて言ってみたりして。

 ちなみに後ろにいる猫のうち、右の白猫はよーく見ると、オッドアイ。こんな細かいところまでつい観察してしまいたくなるのは、やっぱり猫好きだからでしょうか。

<記事化協力>
久方 広之さん(@sakata_77)

(梓川みいな)