気温が30度以上になる夏の毎日。降り注ぐ太陽光は強く、アスファルトの表面は日中は60度以上にまで達します。そして道路上にある鉄材はもっと高温に。幼児が路上で転んだ際、段差を解消するための鉄製のプレートに接触し、火傷を負うという事故がありました。

 この事故はネットユーザー・まるさんの1歳の娘さんが、昼近くの路上で転倒したときに起きました。その時の様子を娘さんの皮膚の状態などとともに、注意・拡散希望として、「1歳の娘が駐車場の前にある鉄板で火傷をしました。11時頃の暑い時間帯に、実家から徒歩数分にある児童館に歩いて行く途中で子供がつまづき道路端の鉄板(1枚目)の上に転んでしまいました。治るまで1か月以上かかる火傷(深いII度)と診断され治療中です(2枚目が直後の様子)」とツイッターに投稿。

 まるさんは、普段は娘さんと手を繋いで歩くなどしていましたが、この時は娘さんがかんしゃくを起こして手を繋げるような状態ではなく、見守っていた矢先の出来事であったのだそう。とっさの出来事で火傷となってしまい、まるさん自身もショックを受けている様子。

 このツイートを目にした人たちからは、「うちもベランダの避難はしごの蓋の鉄板で過去に火傷経験ありです」「マンホールを触って火傷するケースもあります。友達の子供がそうでした」など実際に起こった事例が寄せられ、どこにでもあるタイプの段差解消プレートでこのような事故が起こることに驚く人も相次いでいます。

 鉄製の段差解消プレートは、コンクリート製のものと比べると耐久性に優れており、重い車が通る場所などにもよく設置されています。しかし、灼熱化した真夏の太陽光に晒された鉄は、少し触れただけでも火傷をしてしまう温度になってしまう模様。公園に使われている鉄製の遊具でも、同様の火傷が起きているという報告も出ています。

 自我が目覚める1歳以降は、親がいくら手を繋ごうとしてもイヤイヤが激しくその手を振りほどくことも多々あります。幼児は転びやすいので常に手を繋いでいたいところですが、一瞬の隙をついて手を振りほどかれた時に子どもが転ぶことは、子育て経験者なら多くの人が経験しているかと思います。

 そして鉄製のものが炎天下の下に晒されており、そこに接触するとこれほどの火傷になるという可能性を想定するのは、こういった経験や先行事例がないとなかなか難しいものです。

 ベビーカーも乗ったり乗らなかったりと、気分で歩きたがるのはこのイヤイヤ期にはありがちなこと。いつ、どこで何に接触するか予想もつかない幼児の転倒。危険を予測するのは難しいところですが、こうした事例を通して、真夏の時期の注意点を共有することは有意義なことではないかと思われます。

<記事化協力>
まるさん(@marum_2017)

※画像の一部はモザイク処理を行っています。

(梓川みいな)