外猫(野良猫)は、それぞれ生活区域をテリトリーとして持っています。その中でお世話をしてくれる地域のボランティアに懐くことはあれど、初対面でいきなり懐くということはなかなかないのでは……。そんな外猫を気の毒に思って家に上げてみたら盛大にくつろいでいて、これを見たネット民もほっこりとしています。

 この猫はフリーランスのイラストレーターである夜壱さんの実家に現れたという猫。夜壱さんのお母様によると、7月初め辺りに突然、ふらりと実家敷地内に入ってきたのだそう。お母様が声をかけてみたところ嬉しそうに駆け寄ってきたそうです。餌を与えたらそのまま居着いてしまい、今では家の敷地内で過ごしているとのこと。

 そして、先日の台風での大雨の際、外にいさせるのは気の毒、ということになり、この猫を家の中に入れたところ……。

 「外が大雨だから流石に可哀想だなって思って家の中に入れたけど、最初からここに住んでましたってレベルでくつろいでる…」と、盛大なヘソ天状態で畳の間でくつろぐ姿がそこに。

 このどこから見ても田舎の実家でくつろぎまくって寝っ転がっている親戚のオジサンみたいな姿がツイッターに投稿されたところ、「これが見られるのは、猫にとって最高に安心信用でき何にも邪魔されない環境で全ての警戒のタガが外れた時しかない」といった意見や、「時期的にもお盆だし、もしかしたら、猫に転生したご先祖様がいらっしゃったのかもしれない」と、何だか納得できるような考察をしている人もいたり。そして、「そのまま飼ってしまえば」の声も多数。

 しかしやはり外猫。天気が落ち着くと外に出たがり、玄関先でごろ寝。家の敷地内から出ないで過ごしているようで、「外の方が好きみたいなので普段は物陰で寝ています。呼んだらすぐに来ます」と夜壱さん。

 お母様に対して絶大な信頼感があるのか、それとも気分はSPなのか、「母が朝ゴミを捨てに行く時、猫も一緒について行って、ゴミを捨てたらまた一緒に帰ってきてくれる事もあるそうです」なんてこともあるのだそう。

 そんな外猫さん、敷地内で快適に暮らしている様子で、今後もこのスタイルで暮らしていきそうな雰囲気。もしかしたら、お母様に何かの恩義を感じて猫警備員兼SPを自負していたりして。

<記事化協力>
夜壱さん

(梓川みいな)