猫はそれぞれ自分のテリトリーを持っています。外猫は範囲が被ることがあったり、猫なりの社交もあるようです。しかし、室内飼いだと家の中を覗き込みに来る外猫は、脅威そのもの。そんな外猫を威嚇する猫の様子がツイッターで話題になりました。

 「家の前まで来た侵入者(猫)を 変な般若心経みたいな呪文で 追っ払おうとする黒猫(笑)」と、その時の様子を動画に収めてツイッターに投稿したのは、二匹の猫の飼い主であるtetsuさん。

 黒猫といっても、黒度が高めのキジトラであるムサシくん(2歳)。tetsuさん一家は約3か月前に現在の家に引っ越してきたそうですが、引っ越して約1か月ほど経ったころから、外猫2匹が家の敷地に入り込んでくるようになったそうです。

 普段は人見知りで、来客時もすぐに逃げて隠れてしまうというムサシくんですが、さすがに自分の家に外から他の猫が侵入してくるのでは、と感じたらしく、窓越しに外猫を威嚇。

 しっぽを最大限に膨らませて、声を張り上げて何やら外猫に一心に文句を言い続けています。その間、約2~3分。ツイートに投稿されたのはその一部ですが、あまりに冷静に文句を唱えている様子に、「般にゃ心経」「本人必死なのに笑いが止まりません」「ドラえもんの声に聞こえた」といったリプライが。

 そして、猫を飼っている人たちからは、「何を言ってるかわかるみたいでうちのもふもふ隊2匹が立ち上がりました」「この動画見てたら、キャットハウスで寝ていたウチの子が寄ってきて凝視している」といった猫たちの反応も。

 筆者もちょっと気になったので、スマホで隣にいた飼い猫(サビ猫雌・ビビリ)に見せてみましたが、ちょっと見てから「何だまたあの変な板からか」と言わんばかりに、しれっと無視……。少しくらい反応してほしかった……。

 ムサシくんがこのような行動に出たのは初めてということで、tetsuさんは笑いをこらえながらその様子を撮影していたのだそう。ちなみに、キジトラは猫の中でも割と賢く、人間みたいな鳴き方をするときも。筆者宅にももう1匹キジトラ(雌)がいますが、気が強く、何かにつけてよく鳴いています。大体、暇だから構え、といった感じなのですが、放っておくと、何やらうにゃうにゃと変な鳴き方をするので、そのたびに「アンタ何が言いたいの!」とつい突っ込んでしまいます。

 ムサシくんにとっては、テリトリーを守るための精いっぱいの威嚇だったみたいですが、人間という種からみると、おもしろ動画になってしまうあたり、種の違いを分かり合うのはなかなか難しいのかもしれない……などと思った筆者なのでした。

<記事化協力>
tetsuさん(@tetsu06250907)

(梓川みいな)