SummerTimeStudioHP ゲーム開発会社SummerTimeStudio(本社:沖縄県中頭郡)の作品が、同社を騙る何者かによってAmazonアプリストアでリリースされていた事が分かった。

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■問題発覚

 同社代表の弘津健康氏が26日早朝、Facebookに投稿した記事によると、ワンソースマルチプラットフォーム対応の一環で、過去リリースした作品含め、Amazonアプリストア向けに準備を進めていたところ事態に気づいたという。
しかも企業名は『SummerTimeStudio』そのままが使用されていたそうだ。

 一瞬、社内のオペレーションミスを疑ったそうだが、状況的にAPI対応もできていない段階で、手を付けていないタイトルも掲載されていたとのこと。
また、似せて作るなどではなく、そのままのものが掲載されており、金額設定も異なっていたとしている。

■Amazonへの削除申請

 26日朝一番でAmazon社と連絡が取れ、案内された自社権利を主張するガイドライン及び、申請に対し粛々と手順を踏んでいったという。

 しかしそうした作業を行う最中にも、偽アカウントはAmazonアプリストアに2本の作品をリリースしている。
リリースされたのは、同社のアプリではないもので、内1本には他社のロゴが掲載されていたそうだ。

■削除完了

 27日午後、偽アカウント及び、偽アカウントがリリースしたアプリ全てがAmazonアプリストアから削除された。

 今回の出来事について弘津氏は、Facebook上で削除の報告をするとともに、記事で事態を知った人々や、Amazon社に対し感謝の気持ちを述べている。

 同社は2011年にたった2人でスタートした会社。そこから受託開発などを通じ少しずつお金をため、自社タイトルを生み出してきた。
そうして生まれた大切な作品。今回の出来事では、「あれも、これも、やっておけば良かった」と反省と自戒の念ばかり頭に浮かんだという。

 今回の件では他にも「このような事態で、皆様に、我々の事を知って頂くのではなく、私たちは、ゲームしか作れませんが、この素晴らしいエンターテインメントを通じて、これからも、皆様と仲良く出来たら、それが、私たちの一番の喜びでございます。
これからも、熱く、真面目に、ゲームを作ってまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。」と多くのゲームファンに向けたメッセージも送っている。