【ミリヲタ的グルメ】第20食 ノルウェー軍熱帯用フィールド・レーション皆様こんにちは。ミリタリーにおける『食』、特にレーションについてご紹介していくDachoの『ミリヲタ的グルメ』。

今回は、ノルウェー軍の熱帯用レーションです。

北欧の国に熱帯用レーションというのも意外な感じですが、なんとエネルギー量5,000kcalのびっくりレーションです。


●ノルウェー軍熱帯用フィールド・レーション

パッケージ表

写真は、上がノルウェー軍の一般用レーションで、下が熱帯用レーションです。見た目はほとんど同じですが、一般用には『3500kcal』、熱帯用には『5000kcal』と熱量が書かれています。
ビニールのパッケージが3つ繋がった面白い形をしています。それぞれが朝食、昼食、夕食のパッケージで、ミシン目で切り離すことができます。
さて、なぜ北欧のノルウェー軍に熱帯用レーションがあるのかというと、ノルウェーはNATO加盟国としてアフガニスタンへ派兵しており、その経験から必要とされたのではないかと思います。

パッケージ裏

裏面には、朝食、昼食、夕食の各パッケージにノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語、英語、フィンランド語でメニュー内容が記載されています。

●朝食
朝食のパッケージを開封すると、以下のものが出てきました。

朝食品目

・ラズベリー入りサンシャインシリアル
・エナジーバー
・エナジードリンク
・カシスドリンク
・ビスケット
・ジャム
・キャンディー
・コーヒー
・チューインガム
・除菌ウェットティッシュ
・浄水剤

朝食

ラズベリー入りサンシャインシリアルには、オート麦、かぼちゃの種、ラズベリー、亜麻の種が入っています。ベトベトしていて食べにくいですが、ラズベリーの酸味がさっぱりさせてくれて美味しいです。でも量がドンブリ一杯もあり、ちょっと多いですね。
エナジーバーは、シリアルを固めたものですが、この種のバーにありがちなベトツキもなく、サクサクとした歯触りで食べやすいです。
エナジードリンクは、ラズベリー味で、ちょっと甘めです。
カシスドリンクは、お湯で作ります。甘酸っぱく美味しいです。
キャンディーは、ミント味で素朴な感じでした。

●昼食

昼食品目

・チリコンカーン
・エナジーバー
・エナジードリンク
・カシスドリンク
・ビスケット
・ツナ(レモン&ペッパー味)
・レーズン
・コーヒー
・チューインガム
・除菌ウェットティッシュ
・浄水剤

昼食

チリコンカーンは、フリーズドライになっています。インターネットで調べたら本来の料理とは若干違う感じですが、このチリコンカーンは米と牛肉をトマトで煮込み、唐辛子などで味付けしたものです。フリーズドライになっていて、お湯で戻します。食べてみると、こってりしたビーフシチューのようで、とても美味しいです。
エナジードリンクは、今度はレモン味でした。
ジャムの代わりに昼食ではツナが入っています。レモン&ペッパー味は、さっぱりしていて食べやすいですが、やはりツナにはマヨネーズが一番のような気がします。

●夕食

夕食品目

・ハーブソースのチキン
・エナジーバー
・エナジードリンク
・カシスドリンク
・ビスケット
・ツナ(レモン&ペッパー味)
・コーヒー
・チューインガム
・除菌ウェットティッシュ
・浄水剤

夕食

ハーブソースのチキンは、さっぱりした風味のトマトソースでパスタとチキンが煮込まれています。これもフリーズドライで、ハーブとしてバジルが入っているようです。
夕食のエナジードリンクは、ピーチ味でした。
ビスケットは、朝食、昼食と同じものですが、歯触りも良く食べやすいです。

3食とも、メインの料理と飲み物のために、毎回1.4リットルほどの水(エナジードリンク以外はお湯として)が必要でした。
そのメインの料理は、3食ともノルウェーのドライテック社の製品ですが、ノルウェー軍の他にもヨーロッパの色々な国が採用しています。ドライテック社のフリーズドライ食品は、質、味とも大変素晴らしい物だと思います。
また、コーヒーが入っていながら、そのためのミルクや砂糖が入っていないのは、レーションとしては珍しいです。
除菌ウェットティッシュは、エタノール70%の液(消毒薬に近いです)が垂れるほどに含まれていて、手がひんやりしてアルコール臭いです。不衛生な戦場では、これくらいの方が良いのかもしれません。

今回のノルウェー軍レーションは、他国と比べてもかなり美味しい部類に入ると思います。品目のどれを取っても、外れはありませんでした。個人的には、とても好きなレーションです。

【注意してください!!】
ノルウェー軍レーションを初めとする各国のレーションは、我々民間人が手に入れて食べることを前提としていません。
これらを販売する業者なども、あくまでコレクション品として取り扱っています。
食品としての安全性は、各国政府、製造業者、販売者の誰も保証してくれませんので、万が一食べる場合は、すべて自己責任になります。

(文・写真:Dacho)