アメリカ人はピザが大好きです。宅配ピザのチェーン店のほとんどがアメリカ発祥ですし、在日アメリカ軍基地には、もれなくピザ屋さんがあり、当然のように配達も行っています。しかし、軍のレーション(ミリメシ)にピザはメニューとして入っていませんでした。どうしてもピザを食べたいアメリカ兵の要望に応えるため、長年にわたる試行錯誤の末、ついにピザをメニューに加えることに成功したのです。

 2018年5月24日・25日(現地時間)にアメリカ国防総省で公開された、新しい兵士用のレーション(ミリメシ)。アメリカの食べ物でよく知られているけれども、これまでレーションのメニューに採用されてこなかった、ニューヨークチーズケーキなど、軍のレーション「MRE」に新たに加わる50のメニューの中に、ピザがありました。

 実はMREにピザを加えようというのは、MREが採用されるようになった1980年代からずっと検討されていたことでした。2012年に、2014年からメニューに加わる……と一旦アナウンスされたことがありましたが、まだ克服すべき点が見つかり、実際のメニューに加わることはありませんでした。

 今回MRE用に作られたピザは、加熱するととろけるモッツァレラチーズを使ったもの。真空パックされて3年の長期保存が可能……というMREの規格をクリアするため、湿気の調整、pH、そして酸素レベルについて慎重な検討が行われました。

 ピザをメインとするMREのセットに含まれる他のメニューは、チェリーとブルーベリーのコブラー(焼き菓子)、チェダーチーズとハラペーニョチーズのスプレッド、イタリアンブレッドのスティック、クッキー、チョコレートのプロテインドリンクの5種。およそ18ヶ月後の2019年中に、ほとんどの兵士が口にできるようになる、とのことです。

Image:USA Department Of Defense

(咲村珠樹)