「これがこうなる選手権」のハッシュタグと共に投稿した写真で、見た人を驚かせているのはXユーザーの「HIKARU」さん。1枚目の写真にはヤクルトの空容器が写っています。

 続く2、3枚目を見ると、そこに写っているのは近未来的なデザインが目を引くエンジンの模型。そう、このエンジン、元になっているのはヤクルトの容器なんです。どうしてこうなった……!?(褒め言葉)

 HIKARUさんは、ガンプラサークル「G.L.A.F」の代表として活動するモデラー。自作したプラモデルをSNSで公開したり、展示会にも作品を出展したりするなど、精力的に作品を発表しています。

 このヤクルト型エンジンは、2023年3月にトヨタ「プリウス」の車両模型に取り付けるために製作したもの。「近未来、ボロボロのプリウスを飛べるように改造したら……?」という空想から生まれた作品は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンを彷彿とさせます。

プリウス・フライトタイプ

 エンジンの製作を行う上で参考にしたのは、SFイラストレーターの横山宏さんの連載作品「マシーネンクリーガー」に登場する戦闘メカ「ファルケ」。実は元の作品にも、ヤクルトをエンジンに見立てるというアイデアが採用されているのです。

 容器の外側のフィルムを除去し、これに飛行機や戦車の模型、ガンプラのジャンクパーツを接着剤で取り付け、メタリックカラーで彩色を行って完成、というエンジンの製作にかかった期間は2~3日ほど、と短期間。

完成したヤクルトエンジン

 しかしながら、高い製作技術によるディテールの細かさや、パーツの配置を含むデザインセンスはさすがの一言。やはり素人が簡単にまねできるものではないようです。特にこだわったと語る、エンジン出口側の内部構造も、よりリアルさを演出しています。

ビフォーアフターに驚きの声

 出来上がった作品を見て、これがヤクルトと気付く人はおそらくほとんどいないでしょう。それを裏付けるかのように、投稿の返信欄には「そうはならんやろ」「普通はならないw」といった驚きの声が続々。投稿には1万件ものいいねが寄せられています。

 作品の完成度について、HIKARUさんは「出来栄えはまずまず、といったところでしょうか。次に同じアプローチで作品を作ることがあれば、さらに洗練されたものを作りたいと思っています」と、コメント。今後さらにあっと驚く「これがこうなる」を、見られるかもしれませんね。

<記事化協力>
HIKARU【G.L.A.F.】さん(@hikari_modeler

(山口弘剛)