「無限に美少女とポッキーゲームができる装置を発明しました」と、Xでつぶやいたのは「妄想発明家ZAWAWORKS」さん。

 そんな思春期男子の夢を現実にしたような装置、ぜひやってみたい!……となるはずですが、投稿にはなぜか「思ってたんと違う」「コレジャナイ」といったツッコミが相次いで寄せられています。そんなバカな……?

 一体どんな装置なのか……と思い、投稿に添えられた動画を見ると、そこに映っているのは、美少女イラストの口元が四角に大きくくり抜かれた看板から、ベルトコンベアに乗ったポッキーが一本ずつ出てくる……というもの。

 加えて、隣にはポッキーゲームに相応しいとは言えない大型の電源が置かれ、ポッキーの補充は人力……という光景も何ともシュール。これは確かに、思ってたんと違う……。

なんか……思ってたんと違う

 ZAWAWORKSさんが本作を手掛けたのは、バレンタインデーに向けてチョコに関する発明品を考えたことが始まり。自身はポッキーゲームを一度もしたことがなく、「複数回してくれる美少女がいてくれたらいいな……」と思い立ち、制作を決意しました。この行動力……まさに「妄想発明家」。

ポッキーの補充は人力

 しかし、実際に出来上がった作品は、一般的なポッキーゲームとはちょっと違うような。

 これについては「僕は美少女の咥えてるポッキーを食べられるだけで満足ですし、むしろ美少女から出てくるポッキーの方が嬉しいと思ってしまうので、こういった発想が出たんだと思います」とのこと。なるほど、たしかにポッキーを使ったゲーム、であることには違いありません。

ポッキーはベルトコンベアで流れてきます

 制作当初はピストルのシリンダーように6本のポッキーを円形に配置して、円の一番上のポッキーだけが美少女の口から出てくるような設計を考えていたそうですが、思いのほか機構を作るのが難しく、バレンタインデーにも間に合わなかったので、よりシンプルな構造としたのだそう。美少女イラストも、購入したフリー素材とのこと。

 結果、爆誕したのが「”思ってたんと違う”ポッキーゲームマシン」だった、というわけです。

 しかし、こうした簡易化こそが、作品のインパクトに直結していることは間違いないでしょう。ZAWAWORKSさんは「アイデアが伝わる最小限の見栄えがあれば出していい」をポリシーとしており、作品へ愛のあるツッコミの声が寄せられていることをポジティブに捉えているとのこと。

思ってたんと違う……

 一方で「SNSのみなさんの意見を参考に、見栄えや機能をブラッシュアップしていきたい気持ちもあります」との考えも。今回の投稿に寄せられた意見を元に、今後さらに改良されたポッキーゲーム装置が作られていくことでしょう。その時こそ、妄想が現実になっている……はず。

ZAWAWORKSさんも満足そう?

 なお、本作は2月23日に大阪府西区の劇場「楽屋A」にて開催されるお笑いライブ「シアターワークスvol.3」出演時に発表する予定とのこと。「お笑い芸人の中に1人だけ発明家が紛れ込んでいる異様な光景をぜひご覧ください!」と意気込みを語っています。

<記事化協力>
妄想発明家ZAWAWORKSさん(@zawa_works

(山口弘剛)