小さな子どもの多くは歯医者を怖がりがち。「治療は痛い」というイメージが先行しすぎて、実際は痛くないのに過剰に怖がって泣いたり暴れたり、という子も多いと聞きます。

 そんな時にぜひ試してほしいアイデアが、「ドクターに言われた衝撃的な言葉」と言うハッシュタグと共にツイッターに投稿され、「なるほど!」と共感の声が相次いでいます。

3歳の息子を連れてった歯医者

「今日は診るだけで痛くないんですが、多分嫌がります。もし次回来たがらなかったら、『じゃあもっと優しい先生のとこ行こっか~』って言って遠慮せず別のとこ連れてってください。びっくりするくらい大人しくなりますよ」

神か?

 3歳の息子さんを歯医者に連れて行ったときのエピソードを披露した投稿者。たしかにこれは効果がありそう。怖がって泣いたりした場合は、「痛くないのにどうして怖いの?」とつい責めてしまいがちですが、こうした声掛けをすればお子さんの自責の念が薄れるでしょうし、何よりも「次はもっと優しい先生のところに行ける=痛くない」という安心感にも繋がるでしょう。

 当時の状況についてうかがうと、息子さんは今回が初めての歯医者。ともなると、余計に怖がってしまいそうなものですが、つぶやきを見る限り、この医師はとても子どもの診察に慣れている様子。

 診察の際も使う器具をひとつひとつ息子さんに見せて、「これは水が出るよ」と水を少しだけ手のひらに出したり、触らせてから処置を始めたりと、とても丁寧だったそうです。そのおかげもあり、息子さんは全く嫌がることもなく虫歯を完治させ、アフターケアまでお世話になっているのだとか。

 医師の言葉や処置に対しては、投稿者の方も「なるほど!」と感心しきり。加えて「子どもの事をよく分かっている先生だなと、とても安心しました」とコメントするなど、すっかり信頼を寄せているようです。

 こうした医師の言動を知ると、今回の言葉には「自分のところじゃなくてもいいから、治療は継続してほしい」というお子さんへの配慮の気持ちが込められている、そんな気すらしてきます。

 投稿の返信欄には「試す価値あるな。今日、言ってみようっと」「天才だー。歯医者さん同士でこういう提携があると面白いね」と、医師の対応に対する称賛の声が寄せられる一方、「医師側としても暴れる子どもの診察は大変だから、こういう提案をしているのかも」といった視点も。たしかに、患者側、病院側双方のメリットを考えた場合、こうした解釈もあり得ますね。

 いずれにせよ、歯医者を嫌がる子どもに対しては一定の効果が見込めそう。もしも同じ歯医者に通うことを嫌がってしょうがない場合は、こうした声掛けを行ってみてはいかがでしょうか。一度歯医者を変えてみて、「怖い」のイメージが払拭されれば、元の歯医者さんでも頑張れるようになるかもしれませんよ。

<記事化協力>
匿名希望さん

(山口弘剛)