お菓子の製造・販売を行う「ヨックモック」といえば、くるっと巻いたロール型のクッキー「シガール」がお馴染み。お土産や差し入れとして購入したり、もらって食べたことがあるという方は多いのではないでしょうか。

 そんなシガールを撮影した写真が、ツイッターで大きな注目を集めています。袋から出された状態のシガールは、一見すると何の変哲もないように見えますが……実はこのシガール、木を彫って作られているんです!そして何と、袋までもが木製!

 どこからどう見ても本物にしかみえない「木彫りシガール」を披露してくれたのは、木彫りを趣味とするキボリノコンノさん(@kibori_no_konno)です。

 新作のモチーフにヨックモックのシガールを選んだのは、自身がシガール好きであるのはもちろん、くるっと巻かれた形に造形的な美しさを感じたことがきっかけだったと言います。

 また、袋の再現についても「当初からシガール本体とセットで作るつもりだった」とのこと。作品制作に対し、「見た人をあっと驚かせたい」という考えを持つキボリノコンノさんにとっては、もはや必然のことであったようです。

気泡をひとつひとつ丁寧に彫っています

焼き色の表現にはアイシャドウを使用

 シガール本体は、生地表面の焼き色や小さい気泡がポイント。食べた時にシャクっと音が鳴りそうな生地の質感を再現するために、小さな気泡ひとつひとつが丁寧に彫られています。焼き色についてはアイシャドウを用いて着色するなど、あらゆる方法が用いられています。

袋の透明感は着色により表現

 袋については、木のかたまりを薄く透明な素材に見せる必要があるため、袋の裏側が透けて見えるような着色方法や、半分くらいまで開けた様子を再現した彫り方で表現。目の錯覚を利用したものですが、ぱっと見では全く違和感がありません。

わかっていても本物にしか見えません

 作品を投稿する前は「自分では木のかたまりにしか見えていなかったので、袋に見えるのか不安でした」と心配もあったようですが、投稿には2万件を超える「いいね」に加え、ヨックモックの公式アカウントも、作品に対して反応を寄せるなど、その出来栄えは多くの人をあっと驚かせた模様。

 「どうしても木材だなんて信じられない!」という方は、追記する形で投稿された動画を見てみてください。作品の裏側や制作の様子を公開した動画を見れば、「本当に木なんだ……」と納得すること間違いなしでしょう。

<記事化協力>
キボリノコンノさん(@kibori_no_konno)

(山口弘剛)