「昨日、こまちが私に怒られて、ゲージに入れられてたら、同情したお兄ちゃんが本読んであげてた。私、めっちゃ悪者みたいやん」

 ツイッターにて、このようにつぶやいたはちみつ小町さん(@ykharuru)。投稿された動画を見てみると、シーズーのこまちちゃんが入っているゲージの外に座り込んで、絵本を読み聞かせてあげている男の子の姿が。かわいらしい光景に、思わずほっこりしてしまいます。

 普段はおっとりとした性格だというこまちちゃん。当時飼い主さんが、座椅子でこまちちゃんを抱っこしていた際、指を甘噛みしていました。そのうち徐々に興奮して、噛み方が少し強くなってきたので、癖にならないようゲージに戻したそうです。

 その様子を見ていた息子さんは、こまちちゃんのことをかわいそうに思ったのか、おもむろに絵本を持ってきてゲージの前で読みだしたのだそう。本の中身が良く見えるように、こまちちゃんの方を向けてやさしく語り掛けています。

 一方のこまちちゃんも、動画の始めの方では顔をかいていたものの、息子さんの思いが伝わったのか、途中から真剣に聞き入っているようです。絵本や息子さんの顔を見つめ、大人しくしているこまちちゃん。2人の姿に温かい気持ちになります。

こまちちゃんに読み聞かせをする息子さん

 今回のような出来事は、飼い主さんにとっても初めて。この光景を「2人とも本当の兄妹みたいでかわいいな」と思うと同時に、こまちちゃんに対して「あんなに怒らなければよかったな……」と胸を痛めたそうです。

 この穏やかな光景には「優しいお兄ちゃんだね」「かわいすぎて涙出ちゃいそうです」と言った声のほか、「母は叱らねばならぬこともあります」「良い連係プレー」と飼い主さんへの励ましの声も。ツイートを見た多くの方の、やさしい気持ちにあふれる返信欄となっています。

 一人っ子の息子さんにとって、こまちちゃんは実の妹のような存在。「こまち」という名前も、息子さんが大好きな新幹線から取って名付けたのだとか。元々仲良しの息子さんとこまちちゃんですが、この出来事をきっかけに、2人の絆はさらに強固なものとなることでしょう。

<記事化協力>
はちみつ小町さん(@ykharuru)

(山口弘剛)