多くの方が見慣れていて、親しみのある松ぼっくり。子どもの頃に拾って集めたり、投げたり転がしたりして遊んだことがある方も多いのではないでしょうか。

 一般的には、松ぼっくりは大人の手のひらに収まるくらいの大きさですが、それよりももっと大きな松ぼっくりが発見され、ツイッターで話題になっています。これは子どもが拾ったらヒーローになれるやつ……!

 「夢がかなった!」というつぶやきとともに投稿された写真には、小学生の男の子がラグビーボールほどの大きさであろう、巨大な松ぼっくりを持つ姿が写っていました。

 投稿を行ったのは、男の子のお父さんであるMT(@Mocherin)さん。

 息子さんが、小学校の松の木に巨大松ぼっくりがついているのを発見したのは新学期の始まった4月初頭。

 体育館の天井ほどある高さの木を眺めては、「あの松ぼっくりおちてこないかなぁ」と毎日のように言っていたそうです。そこで粘り強く観察しつづけたところ、5月15日に落下しているのを発見。ようやく手に入れることができたのでした。

 MTさんに詳しくうかがうと、今回採取した松ぼっくりの松の種類は、恐らく「大王松(ダイオウマツ/ダイオウショウ)」ではないか?とのこと。大王松はその名の通り、松ぼっくりも大きくなることで知られています。

 拾った松ぼっくりの正確な大きさを測っていただくと、高さが約24cm、幅が約13cmでした。一般的な松ぼっくりは高さ、幅それぞれ5cm程なので、その巨大さがうかがい知れます。

小学校にある大王松

 実はこの巨大松ぼっくりの木は、MTさんにとっても思い入れのある木でした。

 自身が小学生の頃も「(小学校の松の)巨大松ぼっくり」に憧れを抱いていたといい、息子さんには「あの松はお父さんの小学校の頃からあったけど、なかなか松ぼっくり手に入らなくて欲しかったんだよね」と語って聞かせていたそうです。

 このため、息子さんから「落ちたんだよ!」と報告を受けた際には、MTさん自身もとてもうれしかったとのこと。

 「アメリカ留学中に、大学のキャンパスにあの大きさの松ぼっくりはよく落ちていたので、松ぼっくり自体がほしかったわけでなく、“小学校のあの松ぼっくり”がほしかった、という夢なので、それを下の子がかなえてくれた、という意味でもうれしかったです」と、MTさんは当時感じた二重の喜びを語っています。

 今回拾った巨大松ぼっくりは、現在自宅の外で保管しているとのこと。親子が繋いだ30年越しの夢をかなえたツイートの返信欄には「これは嬉しい」「息子さん、将来大物になりそう」と、祝福の声が相次いでいます。

<記事化協力>
MT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人)さん(@Mocherin)

(山口弘剛)