アメリカのゲームパブリッシャー、Aksys Gamesは2021年5月20日(現地時間)、ゲームデベロッパーRareBreed Makes Gamesの手がける2D格闘ゲーム「Blazing Strike」を2022年春、PCとコンソール向けにリリースすると発表しました。かつてSNKやカプコムが手がけた格闘ゲームを思わせる、レトロなムードが特徴です。

 アークシステムワークスの「Guilty Gear」シリーズなど、日本のゲームを英語圏向けに翻訳・ローカライズしているAksys Games。今回リリースが発表された「Blazing Strike」は、1990年代~000年代にSNKやカプコムがリリースし、一世を風靡していたゲームを思わせる2D対戦格闘ゲームです。

「Blazing Strike」のロゴ(Image:Aksys Games)

 もともと、このゲームは2015年、開発元のRareBreed Makes Gamesが3Dモデルを元にした2D格闘ゲームとして開発をスタートさせたもの。このコンセプトは様々な理由から一度キャンセルされ、2018年に改めてピクセルアート(2Dドット絵)による格闘ゲームとして再度開発が始まりました。

「Blazing Strike」イメージイラスト(Image:RareBreed Makes Games)

 プレイ可能な最初のデモ版がお披露目されたのは、2019年の「EVO 2019」。2019年8月1日からはクラウドファンディングのKickstarterで開発資金を募るキャンペーンも始まりましたが、残念ながら支援金額が足りずに不成立となっていました。

 RareBreed Makes Games創業者のMark Chung氏は「私は古典的な格闘ゲームが好きで、機動性に重点を置いた楽しい格闘ゲームを作りたかったのです。私たちの目標は古典的なピクセルアートの2D格闘ゲームへのオマージュを作ることですが、90年代のアーケードゲーマー達に懐かしさを感じてもらうだけでなく、以前の格闘ゲームをプレイした経験の有無に関わらず、全てのゲーマーに新しさと面白さを感じてもらう最新のゲームメカニクスを備えています」と、作品についてコメントしています。

 キャラクターの操作システムは典型的な4ボタン式で、6種類のキックとパンチ(強/中/弱)と3種類のディフェンスムーブ(ブロック/ガード/パリィ)を組み合わせたもの。またラッシュトリガーボタンで、素早く間合いを詰める「Shukuchi(縮地)」や素早い攻撃を使用できますが、その際にはラッシュメーターの値を消費し、キャラクターが一時的にスタミナ切れ(グロッギー)の状態になるとのこと。

 さらに、ラッシュメーターと組み合わせ、コマンド入力でのコンボ技も可能となっています。プレイモードは「ストーリー」「アーケード」「VS」の3モードで、スタンドアロンだけでなく、オンラインでの対戦も可能になるといいます。

 Aksys Gamesの創業者でCEOのAkiba Shieh氏は「格闘ゲームへの関心が高まり続ける中、このジャンルのおじいさん的存在に帽子を被せ、楽しくクリエイティブな方法で新しいアイデアを探究していくタイトルを目にすることができ、私たちは非常に興奮しています」とのコメントを発表しています。

 一度は開発資金不足で頓挫しかけたものの、Aksys Gamesのバックアップにより、ついにリリースが決定した「Blazing Strike」。新しいのにどこか懐かしさを覚えるプレイ画面は、かつての格闘ゲーマー世代だけでなく、現代のゲーマーにも新しい体験をもたらす存在になりそうです。

<出典・引用>
Aksys Games ニュースブログ
Image:Aksys Games/RareBreed Makes Games

(咲村珠樹)