お子さんのいる家庭の方は、子供を寝かしつける際に、抵抗をされて四苦八苦なんてことがしばしば。

 しかしそれは、傍から見るととてもコミカルという一面も。先日も“愛娘”に寝ることを抵抗されている様子の動画が、Twitterに投稿され話題となりました。

 「寝たくなくて、自分が持っている全ての鳴き声で応戦中です。笑いすぎてむせました(笑)」

 旦那さん、息子さん、金魚のブチちゃんと暮らしているという千愛さんが、この日自身のTwitterに投稿したのは、“愛娘”であるタイハクオウムのシロちゃん。今回反響を呼んだのは、人ではなく鳥を寝かしつける際の動画。

冒頭のシロちゃん。ここから様々な動作を披露します。

 時間にして約40秒の間に、シロちゃんはどんな「抵抗」をしたのかというと、まずは「カ~プププププ~!!!」という鳴き声とともに、両方の翼を広げ、さらにとさかも、リーゼントヘアーのように逆立ち。

寝かしつけようとした瞬間、全身を開けっ広げになったシロちゃん。

 そこから全身を使っての「抗議活動」は、さながらガールズバンドのボーカル。シロちゃんはハードロックスタイルのようですね。

全身を使って「抗議」を行うシロちゃん。

 その様子を見て、飼い主さんも思わず「ブッ!」と吹き出してしまっているのですが、しかしシロちゃんの「抗議」は止まりません。

お次はバブルヘッド人形のように、身体を小刻みに揺り動かします。

 今度は羽を畳んで身構えながら、バブルヘッド人形のように激しく身体を上下動。さらに、高低織り交ぜた鳴き声のメロディを奏でます。途中上げ続けて疲れたのか、とさかをいったん下げつつも、ラップを刻みます。うーん、アーティスティック。

途中とさかを下げつつ、高低入り混じったメロディを奏でるシロちゃん。

 その間に、片足を挙げる仕草も。マイクスタンドを蹴り上げるパフォーマンスかな?ロックンロールを貫いていますね。

マイクスタンドを蹴り上げるかのようなパフォーマンスも披露。

と思ったら、今度はまた翼ととさかを目一杯に開けっ広げに。その変貌ぶりは、かつて紅白歌合戦を沸かせた歌手の衣装パフォーマンスのよう。このファンサービスぶりには、飼い主さんも思わずむせてしまう事態に。これは今年の大みそかの有力候補かも?

またもダイナミックに踊るシロちゃん。うーん、ロックだ。

そして、またも羽ととさかを畳みながら、ビートを刻んでのシュプレヒコール。とはいえ、これまでの動きから疲れを隠せない様子。最後は片足で口のケアをしながら、”ライブ配信”は終了しました。

 まるでMV(ミュージックビデオ)のような動画ですが、この投稿には、「かわいい」「声出して笑ってしまいました」「飲んでるものを吹きそうになりました」「だめだwwwお腹痛い」などといった反応が。結果、多くのTwitterユーザーのエモい部分を刺激することに。

 これには、「いつもシロちゃんのかわいく楽しい動画を投稿して、鳥好きの方と楽しさを共有しているんですよ」と語る千愛さんもびっくり。

 ちなみにシロちゃんは、好奇心旺盛で普段から音遊びが大好き。それでいて、普段はケージの外で千愛さん一家と一緒に過ごしたい甘えん坊さんだそうで、今回反響となった投稿は、それが存分にみられたものとなりました。

 そんなシロちゃん、生後9か月のときに千愛さんが鳥カフェからお迎えし、つい先日3歳の誕生日を迎えました。

 「タイハクオウムは、人間大好きで、健気で、純粋で、とても感情豊かな鳥さんなんです。私にとっては癒やしの塊のような存在です。ちなみに息子とは、『子供同盟』を結びながらお互い通じ合っているんですが、私にとってはもう一人小さい子供がいるような感じです。我が家に来てからは、シロちゃんが笑いの中心になっています」

息子とは「子供同盟」を結んでいるという飼い主。シロちゃんも大切な「愛娘」。

 と、生粋の鳥好き人間の千愛さんは、その魅力について語ってくれました。

 とはいえ、今回の動画でもそうでしたが、オウムというのはその甲高い鳴き声や、甘えん坊な性格、またタイハクオウムに関しては、寿命が40年から60年という長命もあり、実際に飼育するにあたっては、「オウムファースト」な生活が必須。

 「コロナ禍でペットを飼う方は増えてきていますが、可愛らしさや癒やしなどといったところに目が行きがちです。ただ、もし飼うにしても、そういった下調べと、覚悟が必要なんだということをご理解いただければと思います」

 と、最後に千愛さんは、そう付け加えてくださったこともご紹介いたします。

<記事化協力>
千愛さん(@tDqvsn9UdNSBDE1)

(向山純平)