アメリカ国防総省は2021年1月20日付の発注契約で、ボーイングに対しKC-46A空中給油・輸送機の第7次生産分として、15機と付帯サービスを総額約21億2500万ドル(約2200億円)で発注したと発表しました。KC-46Aは1月12日付で第6次生産分の12機が発注されたばかりで、これで発注数は94機となります。

 アメリカ空軍の新型空中給油・輸送機KC-46Aペガサスは、老朽化したKC-135ストラトタンカーの後継として調達が進められています。KC-135は運用開始が1957年6月と60年以上が経過しており、1月12日付の第6次生産分12機に加え、第7次生産分15機を立て続けに発注したことからも、調達を加速したい意図がうかがえます。

 今回の第7次生産分発注を受け、ボーイングでKC-46プログラムを統括するジェイミー・バージェス副社長は「KC-46Aの適応性は、アメリカ空軍にとってゲームチェンジャーとなるでしょう。私どもの防衛関連における顧客の皆様が、現代の戦いにおいて勝利するため、変革を求められていることはよく存じ上げています。このため、ボーイングではKC-46Aが大きく成長し、変革をもたらすことに重点を置いているのです」と、発注数の増加を歓迎するコメントを発表しています。

 アメリカ空軍のKC-46Aは2019年1月から配備が始まり、これまでに42機がマッコーネル空軍基地(カンザス州)、アルタス空軍基地(オクラホマ州)、シーモア・ジョンソン空軍基地(ノースカロライナ州)、ニュージャージー州空軍のピース基地に配備されました。空軍でKC-46のプログラム・マネージャを務めるジェイソン・リンゼイ大佐は「我々のKC-46Aは順調に数を増やしており、次世代の空中給油能力を提供しています」と語っています。

 KC-46Aは空中給油だけでなく輸送機としても使用でき、アメリカ空軍では患者輸送(MedEvac)用のキットも開発しています。アメリカ空軍向けKC-46Aの組み立ては、日本の航空自衛隊向けと同じく、ワシントン州エバレットの事業所で行われています。

<出典・引用>
アメリカ国防総省 発注契約発表
ボーイング ニュースリリース
Image:USAF

(咲村珠樹)