「あんなに仲が良かった2人が、なんで……?」などという展開はよく目にしますが、どうやら猫の世界にもあるようです。マナくん(6歳/オス)とボスくん(2歳/オス)は、仲良くお互いの体をなめ合っていたのですが、突然ボスくんに怒りのスイッチが入ってしまいました……!いったい、何が起こったのでしょうか?

 2匹の飼い主のコンドリア水戸さんは10月21日、「仲良くしてるのを微笑ましく見てたのにまさかこんな結末を迎えるなんて……一体何があったのだ」と、困惑した様子で動画を投稿しました。

 動画には、前述したように仲良く体をなめ合うマナくんとボスくんが映っていたのですが、ボスくんが突然、猫パンチを繰り出してしまいました。これには、マナくんもビックリ!逃げるように、どこかへ行ってしまいました……。

 コンドリア水戸さんにお話を伺ったところ、猫パンチを繰り出したボスくんは、「かなりの穏健派で慎重な猫。マナくんの事が大好きで、いつもそばにいたがります」とのこと。一方のマナくんは「うちに来たばかりの時は臆病で人見知りでしたが、今はおおらかで優しいお兄ちゃんとして慕われています。ボスに対しても優しく接しています」と教えてくれました。

 さらに普段は、「ボスの方から寄ってきて体を擦り付けたり、舐めあったりしています。マナくんもまんざらではないようで受け入れています」と話していました。それなのに、なぜ……?

 コンドリア水戸さんによると、ボスくんが怒った原因は、以下の3点のどれかではないか、とのこと。

1.ボスくんが触られたくないところ(お腹周り)を、マナくんがなめたため、ボスくんが反射的にパンチした。
2.マナくんはテンションが上がると甘噛みするため、ボスくんの左手かお腹を噛んで、それに反撃した。
3.ずっと撫でていると「もういいよ!」という感じで軽くパンチしたり、噛んだりする事が猫にはよくあり、ボスくんがそれをした。

 この中でも、コンドリア水戸さんは「なんとなくパンチするときの雰囲気から、2なのかなぁと思っています」と推測していました。なるほど、たしかにあまり触られたくないところを甘噛みされたら、反射的に猫パンチで反撃してしまうかもしれないですね。

 ボスくんが猫パンチをした時、「あまりの早技に止める間も無く、呆然と見ていました」と語るコンドリア水戸さん。「そんなに強いパンチではなく、爪も出していなかったので、家猫としてのキャリアの浅いボスがこうやって手加減を覚えながら、うちに馴染んでいってくれるといいなと思いました」と話してくれました。

 元は地域猫で、半年前にコンドリア水戸さんのお家に迎えられたボスくん。徐々にお家での暮らしにも慣れているようなので、ケンカすることもあるかもしれませんが、これからも仲良く平和に暮らしていってほしいですね。

<記事化協力>
コンドリア水戸さん(@mitoconcon)

(佐藤圭亮)