新型コロナウイルスの影響で、苦境に立たされている農林水産業を支えるため、農林水産省が展開している「#元気いただきますプロジェクト」。8月24日から広瀬すずさんが登場する「#元気エール」テレビCMも放映されていますが、これに全国28以上もの地方自治体ゆるキャラが賛同。SNSに動画を投稿するなど、支援の輪が広がっています。

 新型コロナウイルス感染症が全国に拡大し、外出自粛や飲食店の営業休止、輸出停滞などの影響で、農林水産業も価格の低下や売り上げの減少が生じています。農林水産省では、日本の食料供給の基幹である農林水産業を支えるため、幅広い層の消費者に国産食材を食べて元気になり、日本全国の生産者を応援してほしいと「#元気いただきますプロジェクト」を始動させました。

 2020年8月24日からは、このプロジェクトの推進役を担う女優の広瀬すずさんが出演するテレビCMを放映。国産食材を食べて生産者を応援しよう、というメッセージ「#元気エール」を伝えています。

 農林水産業は、日本の食料供給で根幹をなす存在。同時に、各地方の経済でも重要な位置を占めています。

 このため、日本全国で地方自治体をPRしている数々のゆるキャラたちも、このプロジェクトに賛同。28以上もの地方自治体ゆるキャラ、ご当地キャラ、EC事業者が、地元の生産者に「#元気エール」をおくる動画をSNSに投稿するなど、支援の輪が広がっています。

 まず高知県須崎市の「しんじょう君」は、漁業や農業に携わる地元の人たちの苦しい声を紹介。漁業については例年より出荷日数が激減しており魚価も半額以下になっているとのこと。農業も野菜やバナナの売り上げが年明けから右肩下がりで苦しい状況を訴えています。

 しんじょう君はこの状況について、しんじょう君らしい声で「ÒㅅÓ。)ノ農水省の事業で、コロナでこまってる国産食材が送料無料になってるよー!食品ロスも減るし生産者さんも応援できる!」と応援。「ちなみにしんじょう君の地元はおいしい魚を送料無料で売ってるよー!」とPRしています。

 2013年の「ゆるきゃらグランプリ」でグランプリに輝いた、栃木県佐野市の「さのまる」は、地元について「さのしでは イチゴがりの うりあげが だいたい3わりへっちゃって おいしいイチゴを みんなに いっぱいたべてもらえなかったんだ… いまは バスツアーもこなくなっちゃって 12がつからの いちごのはんばいが とってもしんぱいって いってたよ!(>_<;)」と現状を報告。外出自粛が、ちょうどイチゴ狩りシーズンに重なってしまったことによる影響の大きさを語っています。

 また、このプロジェクトを通じて「しんがたコロナウイルスのえいきょーが これからもつづくことを ふあんに おもっているせいさんしゃさんに げんきをとどけたいな!そのためにも ぜんこくのおいしいごはんを いっぱいたべて ぜんりょくで エールを おくるよ!d(≧▽≦)」と意気込みも語っています。

 2012年の「ゆるキャラグランプリ」でグランプリになった愛媛県今治市の「バリィさん」は、愛媛県の養殖漁業が新型コロナウイルスの影響を受けたと語り「愛媛県や今治市を全国のみんなに知ってもらうために活動しよるけど、そのためにも、まずは地元を元気に!生産者さんにエールを!っていう気持ちがあるんよー!バリィさんらしく沢山PRして、少しでも多くの方々に地元の美味しいものを食べてもらいたいわーい!」とコメント。

 全国の人々に向けては「目に見えないものに振り回されとる世の中やけど、まだ落ち着く様子が無いように思うよねー。でもそういう時こそ、まずは美味しいものを沢山たべて、皆に元気になってほしいわい!その時はぜひ愛媛県や今治市の美味しいものを食べてもらって、エールをおくってーね(・∀・)」とのメッセージを送っています。

 これまでに、各キャラたちが投稿した動画の総再生回数は10万回を突破。それぞれの「#元気エール」動画は「#元気いただきますプロジェクト」公式サイトの中でも見ることができます。

情報提供:#元気いただきますプロジェクト事務局

(咲村珠樹)