小学館の児童雑誌「幼稚園」2020年9月号(7月31日発売号)の付録、江崎グリコとコラボした「セブンティーンアイスじはんき」が本格的なことになっています。「幼稚園」88年の歴史上初の重版となった2019年版からパワーアップし、ボタンを押すとアイスが出てくる本格仕様。編集部に報道用サンプルが届いたので組み立ててみたら……幼稚園児向けとは思えない出来でした。

 2019年に付録として登場した「セブンティーンアイスじはんき」は、高さ24cmのペーパークラフト。発売とともに大人気となり、88年の歴史を持つ「幼稚園」で初めて重版がかかったという伝説の付録でした。

 大人気だった付録を翌年も……というのも異例ですが、同じものにすることなくパワーアップして登場というのが2020年版のポイント。サイズが37cmと大きくなったのに加え、前面のドアを開いてアイスが補充でき、ボタンを押すとアイスが出てくるというギミックがプラスされました。

 本格的とはいっても幼稚園児向けだし……と思いつつ、さっそく組み立てていきます。まず「さすが」と思ったのが、一部の例外を除き、すべて山折りで組み立てられるよう設計されていること。そしてパーツが多くなりすぎないよう、形が判断できるように考慮されている点も秀逸です。

 自販機が自立するよう、ペーパークラフトとしての構造を受け持っている両サイドを組み上げ、商品が出てくるスロープを取り付けます。組み立ては基本的に差し込み式で、差し込む部分も強度を確保している形になっているという芸の細かさ。

 商品が入る棚は2段式。それぞれの下部に、今回のポイントである商品を出すためのボタンユニットを取り付けます。


 ボタンを押すと底が開き、商品が下に落ちる仕掛け。実物の自販機も、基本的にはこのような仕組みで商品が取り出し口に落ちてくるので、本格的なギミックだといえますね。

 前扉を取り付け、外観は完成。不器用なのもありますが、しっかり作ろうとすると結構時間がかかります。「幼稚園」の読者だと、組み立てるだけで遊びがいがありそうです。

 商品パネルはいくつか用意されており、好きな商品のパネルを選んでセットすることができます。「幼稚園」本誌には、セブンティーンアイスの秘密を知ることができる特集も組まれていて、大人の目から見ても興味深いもの。子どもに人気のフレーバーは、子ども自身がボタンを押せるよう下に配置されるなど、商品の配置は様々な工夫があるそうですよ。

 さて、この「幼稚園」付録の自販機人気を受け、江崎グリコではセブンティーンアイス自販機を初めてグッズ化。商品パッケージにある対象マークを集めて応募すると、自販機型モバイルバッテリー(5000mAh)が抽選で1500名に当たるプレゼントキャンペーンを2020年9月19日から始めるといいます。


 アイスではなく自販機の方というのがユニークですが、モバイルバッテリーとは形状が似ているだけにピッタリかも。セブンティーンアイスのキャンペーンページに詳細が出ているので、今から準備しておくといいかもしれません。

(取材・撮影:咲村珠樹)