回し車を走るのはハムスター、というイメージがありがちですが、飼い主さんが自作した猫用の回し車で走って遊ぶ猫もいるんです。その回し車に挑戦している子猫と、その姿を見守る同居猫の様子がとても微笑ましいと、何度も見てしまう人が続出しています。

 回し車に挑戦中の子猫は、生後3か月の大福くん。そしてそれを見守るのは、13匹の大所帯の中の1匹である、オスの銀次くんこと銀さん。大福くん、他の猫たちが回し車で運動している姿を見て興味を持ったのでしょうか?いざチャレンジ!

 ……するも、最初から飛ばし過ぎちゃいました。早く走りすぎて、遠心力で吹っ飛ぶ大福くん。着地後、何があったのか分からないような感じできょとんとする大福くんに、その場にいた銀さんも、通りすがりのキューピーくんも、ちょっと心配そう。

 そして、再びチャレンジ。大福くん、最初のうちはソロリソロリと歩きだしましたが、すぐに走り出し……「速いよ!」と大福くんを見守る後頭部から吹き出しが見えそうな様子の銀さん。

 大福くんも、コツをつかみ始めたようです。速くなり過ぎて体が後ろの方へ引っ張られる感じに気が付いたのか、速くなり過ぎると足を止めて、回し車のスピードが落ちるとまた少し走って、を少し繰り返して無事終了。

 この約26秒の動画をツイッターに「本日の大福の担当保育士さんは銀さんの様です。回し車使う時は誰かしらが見ててくれる事が多いから不思議」とコメントを付けて投稿しているのは、13匹の猫がいる「ネコまにあ家」さん。

 ネコまにあ家さん家の自作回し車は猫たちに大人気。以前は娘のゆずちゃんが回し車で運動しているすぐ目の前でごろ寝を決め込んだ、お父さん猫のまめたくんことまめパパさんとの様子が大きく話題になったこともあります。

 そんなネコまにあ家の猫たちに、2月15日から新しく仲間に加わったのが大福くん。12月3日生まれのやんちゃざかり。まめパパも、大福くんが家族になってからはごろ寝よりも大福くんのお世話のために甲斐甲斐しく動くようになったという変わりぶり。育児経験(?)が豊富だからか、久々の子猫登場に、よく面倒を見るようになったそうです。

 猫を多頭飼いしている家でよく聞く話が、「何故かメスよりもオスの方が面倒見がいい」という共通点。不思議なことに、ネコまにあ家さんちもお兄ちゃんたちの方が面倒見がいいみたいです。今回動画内で世話役を買って出ている銀さんは、最初のうちは大福くんと慣れるまでになかなか時間がかかったようですが、今ではなにくれとなく様子を見てくれているようです。

 一方、お姉さん方の中では、ちいちゃんとすみれちゃんが比較的お世話係を買って出てくれている様子。お互い、血の繋がりがあってもなくても子猫の大福くんを見守ってくれているみたいです。

 猫同士でも相性の良し悪しってあったりするものですが、猫同士、同じ家の中で暮らす者同士ということで付かず離れずな程よい距離感を持っているようです。こてつくんは13匹の中でも年長組。子ども好きな性格もあるみたいで、銀さんのパパでもあるこてつ父ちゃんは大福くんと走り回って遊んでくれているのだそう。どうやら猫界隈では、育児経験のあるオス猫はデキル男が多かったりして……?

<記事化協力>
ネコまにあ家 <13匹の猫達>さん(@suzukotegin)

(梓川みいな)