紙おむつ「パンパース」を展開するP&Gでは、全国のママ・パパの子育てを応援する「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクトを開始。発表会にはジャングルポケット太田博久さん・近藤千尋さん夫妻が登場し、外出先での「家ソト育児」環境について語りました。

 赤ちゃんが生まれ、子育てを始めて気づくことが、外出の不自由さ。中でも、おむつを換える場所の少なさです。

 父親の育児参加、いわゆる「イクメン」が推奨されていますが、男性が外出先でオムツを換えようとすると、場所の確保が難しいのが現実です。女性用トイレにおむつ交換台が設置されているケースがある一方、男性用トイレに設置されていることは少なく、しかも女の子のおむつ交換となると、トイレを利用する男性の目が気になります。

 そこで「パンパース」を展開するP&Gが、全国のママ・パパの子育てを応援する「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクトの第1弾として、赤ちゃんとのおでかけ応援することに。乳幼児のいる家庭が外出先とすることが多い場所に、おむつ交換台などのインフラ整備を支援するものです。

 P&Gジャパンの瀬戸温夫さんによると、紙おむつを利用している0~3歳の乳幼児がいる男女1000名を対象に実施した調査では、外出先での「家ソト育児」が苦手と回答したのが、全体の87.9%にのぼったといいます。母親の61%が、家ソトの環境で父親にもおむつ交換を手伝ってほしいと望んでいるものの、そもそも男性がおむつ交換できる場所が少ないという現実が浮き彫りになりました。

 母親にとっても、おむつ交換の不安はつきもの。外出先におむつ交換台があるか、タイミングよく空いているかという心配から、行動が制限されるという実態も明らかに。

 特に乳幼児を連れて立ち寄る機会が多い公園や道の駅、高速道路のSA・PAなど、公共施設におむつ交換できる設備や、授乳ができる場所があると助かる、という回答が多くを占めました。

 そこで、まずは道の駅におむつ交換台などを増設することにしたのだといいます。すでにP&Gでは、2019年にアメリカとカナダでこのような活動がスタートしているのだとか。

 全国の道の駅を運営する事業者で組織する、一般社団法人 全国道の駅連絡会の阿部悟理事によると、全国で登録された道の駅は、2019年6月現在で1160か所。しかし、おむつ交換台やベビーコーナーなど、育児支援のインフラが整っているのは、全体のわずか4%に過ぎないといいます。

 現在、全国道の駅連絡会では、2025年までに育児支援設備を全体の半数まで拡充する計画を進めています。まずはパンパースの支援により、おむつ交換台などの設備を、1月21日に道の駅川場田園プラザ(群馬県川場村:県道64号線と利根沼田望郷ラインの交差点付近)、道の駅みわ(茨城県常陸大宮市:国道293号線沿い)に設置しました。

 続いて2月上旬には、道の駅むなかた(福岡県宗像市:県道300号線・釣川に架かるさつき橋のたもと)、道の駅許田(沖縄県名護市:国道58号線沿い)にも設置予定だそうです。

 パンパースの協力によってインフラ整備が進み、より子育て世帯にとって利用しやすい道の駅になるのではないか、と阿部理事は語りました。

 続いて、先日第2子(次女)が生まれたばかりのジャングルポケット太田博久さんと、モデルの近藤千尋さん夫妻が登場。第2子誕生を祝って、パンパースの「おむつケーキ」がプレゼントされました。


 仲良し夫婦で知られる太田さん・近藤さん夫妻。子育てについて、太田さんは「同じ親なんですから、50/50で取り組まなきゃいけないと思ってます。仕事の関係で家にいない時間は多いですが、家に帰った際は奥さんには休んでもらって、自分の時間を子供に注いでます」と発言。

 母親の子育てを手伝う、ではなく、主体的に親として取り組むのが当たり前だと語る太田さんに、MCから「イクメン」という言葉が出ると、その言葉を否定し「世の中には、もっとしっかり育児に携わっている男性がいるんですから、自分がイクメンだなんて全く思っていないです」という言葉も。

 実際、近藤さんによると「とにかく全てに対してやってくれる」とのこと。それゆえに、外出時の「家ソト育児」についての悩みもよく分かるようです。

 パンパースが0~3歳児がいる全国1000名の男女を対象に実施した調査結果が書かれたパネルが登場すると、太田さんと近藤さんは興味深げに見ていました。男性がおむつ交換できる場所が少ない、という悩みについては、太田さんも何度も体験しているとのこと。


 場所によっては授乳室(ナーサリールーム)がある場合もありますが、太田さんは女性の先客がいると男性の入室を不快に思うのでは、と考え「中をうかがって、誰もいないことを確かめて利用しています」とのこと。なかなか肩身の狭い思いをしているようです。



 近藤さんは、女性でもおむつ交換台がない場所でおむつを交換せざるを得ない状況があると語り、やむなく膝の上でおむつを換えるけれども、非常に難しいといいます。試しに、太田さんが赤ちゃんの人形で挑戦してみることに。

 近藤さんいわく、太田さんは「バランス感覚が悪い」とのことですが、実際に赤ちゃんを膝に乗せてしゃがむ態勢づくりに四苦八苦。太田さんも「今は人形だからいいですけど、実際は赤ちゃんが自分のベストポジションを探って動きますからね。そうなるともっと難しいですよ」と語っていました。

 パンパースのプロジェクト名にちなんで「あなたらしい子育て」を表すと、というお題で言葉を書いてもらうと、太田さんは「体当たり子育て」。体育会系で育ってきたので、なんでも自分自身で経験する「体当たりの姿勢」が大事だと思っていると語ってくれました。

 近藤さんは「周りに頼って心に余裕を」。一人目の出産時には、1人で抱え込みがちになり、余裕をなくしてつい夫や子供に強く当たってしまうことがありました。

 その経験から、なるべく友達や親など、周りの人とコミュニケーションをとって、悩みや苦労を分かち合うことが大事だと思うようになった、と話すと、太田さんもうなずき「特に出産直後はホルモンのバランスが崩れて、お母さんも感情の制御ができなくて怒りっぽくなったりしますからね。それを理解して受け止めるだけでも違うと思います」と語っていました。

 会場の外には、実際に道の駅に設置されるおむつ交換台や、P&Gがパートナーシップを結んでいるTrim社の設置型授乳室「mamaro」が展示されていました。

 mamaroは、Trimが公共施設などに設置を進めているもので、授乳やおむつ交換などを行える、鍵のかかるパーソナルなベビールームです。内部には情報端末のモニターがあり、椅子の横に設置されているトラックパッドで操作が可能。また、スマホなどの充電ができるコンセントも備え付けられています。



 P&Gではこのmamaroもニーズの多い施設への導入サポートを行う予定。2020年内に全国100か所の道の駅で、おむつ交換台など子育てインフラ整備の支援を行っていくそうで、進捗状況は「あなたらしい子育てが、いちばん。」プロジェクト特設サイトで、順次更新・告知されることになっています。

取材協力:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社

(取材・撮影:咲村珠樹)