任天堂から「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(通称:ファミコンミニ)」の再販が発表され、「次のミニハードは何か」と盛り上がるなどゲーム好き界隈ではレトロゲームがブームですが、そのファミコンのカセット(ファミカセ)を使ったアート作品が見事と話題になっています。

 この作品、3年ほど前からファミカセで「ファミコンアート」を作っているさくらさんが制作されたもの。今までにも幾つものファミコンアートをゲーム名と共に紹介していますが、今回は作品の写真と「ファミコンアート 犯人」のハッシュタグだけ。

 そしてその写真……あー。ファミコンネタとしては鉄板のアレです、アレ。ファミコン版「ポートピア連続殺人事件」の犯人。この犯人、実はプレイヤーの助手を務めている人物なんですが、古くからのゲームファンなら誰でも知っていると言えるくらいに鉄板ネタ。

 「犯人はヤス」

 さくらさんが、あえてゲーム名もキャラクター名も伏せて出していたのは……ある意味ネタばれになるからなんですね。今更感も壮大ですが。

 さくらさんが所有しているファミカセは全部で2200本ほど。この犯人のドット絵に使われているのはそのうちの844本。平置きしている部分と縦置きしている部分があり、立体感も出しています。同じファミカセで色を統一している辺りも芸が細かいです。一番多く使われているのは赤い色の「燃えプロ」こと「燃えろ!!プロ野球」(ジャレコ・1987年)だそうで、これだけで86本もあるとの事。写真を拡大してみると、懐かしいタイトルがずらり。思わず「これやった、持ってた!懐かしい~!!」と声が出てしまいました。

 制作時間は並べるだけであれば2時間ほどだそうですが、元になるキャラクターをドット絵に打ち直して下絵を作るのに3時間ほど費やされているという事。正味5時間かけて作られています。

 さくらさんが制作されたファミコンアート、他にも懐かしいキャラクターも盛りだくさん。

 シルバニアファミリーのおうちまでファミカセで建造するなんて……どうかしてる(誉め言葉)。

 ファミカセで再現されたテトリスも「どうしてこれをやろうと思ったの!?(誉め言葉)」ってくらいにすごいですよ。

 他にも力作がたくさん。気になった人は「ファミコンアート」でぜひ検索してみて下さいね。

<記事化協力>
さくらさん(@hullzion )

(梓川みいな)