日々移り変わるファッションの流行。少し前まではトップスをズボンにインしたり、サンダルを履く際に靴下を履いたりすることは、イマイチなファッションとされていましたが、今ではむしろセンスのいい着こなしとして広く受け入れられつつあります。

 そんな流行は、大人だけでなく子どもにも広がりつつある模様。6歳の女の子が、いつものお出掛け着を自発的にアレンジし、一気にイマドキの子に変身したという親子のやり取りを描いた漫画が、ツイッターで話題になっています。

 漫画を投稿したのはイラストレーター・漫画家のさざなみさん。今回の漫画は娘さんとお出掛けの準備をしていた時の様子を描いたものです。
 
 「準備はいいかな?」と娘さんにたずねたさざなみさん。娘さんは自分の服を見ながら少し申し訳なさそうに「おかあさん、上のシャツしまいたい……」と申し出ます。

 これに対し、少し不思議そうに「うん?どうぞ」とさざなみさん。娘さんは気を良くしたのか、続けて「あとね、くつしたもはきたい」と要望します。

 「え?サンダルだからいらないでしょ」と聞き返すも、「いるの」と、ご機嫌な様子でタンスから靴下を取り出す娘さん。

 選んだ靴下を履き、キュッとサンダルのバンドを締め「おまたせ!」と準備を完了させると、その姿にさざなみさんはびっくり。「わああああ一気にイマドキの子になった!」と、娘さんの着こなしに感心した様子でした。

さざなみさんが投稿した漫画

 娘さんは普段から服に関心があり、お出掛けの日は自分で全身のコーディネートを考えているのだそう。

 お出掛け前には玄関にある鏡を見て、コーディネートをチェック。それから帽子を足したり、ポシェットを足したり、すっかりファッションを楽しんでいるようです。

 娘さんは、アイドルの出てくるアニメが好きで、そのキャラクターたちの着こなしにいつも注目しているとのこと。てっきり、雑誌やテレビ、動画などから情報を得ているのかと思っていましたが、アニメからもこうしたトレンドファッションが学べるようです。

 娘さんが自身でアレンジしたファッションを見て、さざなみさんは「私が着せたときは特にコメントするところもない普段着に見えたのに、娘が少し手を加えると見違えたので感心しました」「今回、すらりと服を着こなす姿を見て、ますます『お姉さん』になったのだなぁと感じました」とコメント。娘の成長ぶりをとてもうれしく感じているようでした。

 娘さんのファッション感度が高いことはもちろん素晴らしいことですが、なによりさざなみさんの対応も素敵だと思います。

 今回はさざなみさん自身も感心した、ということもありますが、娘さんが自分の意思で選んだ着こなしを否定することなく、尊重して褒めてあげています。

 これがもしも、「変だよ」「おかしいよ」「そんな格好、子どもはしてないよ」などといった言葉を娘さんに言ったとしたら……娘さんはきっと、「間違いなんだ」と臆してしまうことでしょう。

 こうした些細なやり取りの中でも、やはり出来るだけ肯定してあげて、子どもの「好き」なことへの興味や関心を伸ばしてあげたいですね。

<記事化協力>
さざなみさん(@3MshXcteuuT241U)

(山口弘剛)