「歳を取ると涙もろくなる」

 この記事を読まれている方も、実体験として実感されている方も多いのではないでしょうか。
 
 ではそうなってしまう原因とは?

 今までは、「(目の)周囲の筋肉が衰えたから」、「前頭葉の機能が低下するから」といったことがよく言われていますが、ひょっとしたら別の要素もあるかもしれません。

 「歳を取ると涙もろくなるのって、要はこういうことだと思っている。」というつぶやきとともに、Twitterで新説を“提唱”したのは、自身のTwitterやInstagramにて、様々な題材を、パワーポイント資料にて日々投稿しているという「パワポ芸人」のトヨマネさん。

 「友人との話がきっかけで作ったんですよ」と、作成にいたる背景を語るトヨマネさんが今回のテーマに選んだのが、冒頭の「歳を取ると涙もろくなる原因」。これを2枚のパワーポイント資料にて、仮説を立てました。

 一体どんな内容かというと、「子供」と「大人」の情報(コンテンツ)に対する受け取り方について、比較したものとなっています。

 まず子供については、新たに得るコンテンツに対して、人生経験の浅さによる共感の手札が少ないためか、反応は良くも悪くも「淡白」なものに。

2枚のPowerPointで作られた資料。1枚目は子供のころの情報の受け取り方を表現。

 これが大人になった場合、先ほどの「人生経験」が、子供のころよりも圧倒的に積み重なっているため、受け取るコンテンツに対しての手札は豊富に取りそろえています。その「経験則」と照らし合わせながら、情報に触れることで、結果「感動」し、泣くというアクションが生まれる……という内容になっています。

大人になった場合。経験を重ねたため、共感力が強化されているのかも?

 確かに筆者も幼少の頃を振り返ってみると、「泣く」ことといえば、親に怒られたり、友達や兄弟と喧嘩したりといったものくらいしか思い浮かびません。ところが最近は、ふとTVや動画を見たり、スポーツ観戦や音楽鑑賞でもふとホロリと行くこともチラホラ。これは、今までの経験した内容が不意に「フラッシュバック」して、結果そういった動作(泣く)になっているのかも?なかなか分かりみの深い説です。

 これには、リプライ欄でも同様に共感する方が続出。トヨマネさんが資料でこっそりと記載していた、マリアナ海溝や田沢湖並の「分かりみの深さ」なのかまでは分かりかねますが、結果として、10万を超えるいいねが寄せられているということは、なかなかの深さに到達しているのでは?と、筆者もこっそりと感じました。

 こうして、Twitter上で多くの方の「共感指数」を刺激したトヨマネさんですが、「普段から何気ないことをネタにしているんですよ」とのこと。

TwitterやInstagramで様々な小ネタをパワーポイント化しているトヨマネさん。「パワポ芸人」と名乗るのもうなずけるクオリティ。

 ちなみに筆者は、仕事柄、パワポを使った仕事もしばしあるのですが、トヨマネさんのスライドを拝見したところ、「元ネタ」とそれに対するレイアウト構成に、思わずニヤリとしました。私と同様に、資料作成を良くされている方は特におススメですよ。

<記事化協力>
トヨマネ|パワポ芸人さん(Twitter:@toyomane/Instagram:@toyomanegram)

(向山純平)