ウサギやリスなどの可愛らしい人形たちが“シルバニア村”に住む様子を伝えた人気ドールハウスシリーズ「シルバニアファミリー」。エポック社より1985年から発売開始され今年で35周年になります。そんな中、あることがきっかけで“シルバニア熱”が再燃した主婦によるツイッターへの投稿が大きな話題となっております。

 投稿したのはツイッターユーザーのひよこさん。

「ん??んんん!!?

え……

ええぇーーーー!!!!????

やめてーーーー!!!!!!!

昨日買った2000円分のお菓子がーーー!!!!!」

 という絶叫した顔文字まで文末に付けて投稿されたのは3枚の写真。そこにはシルバニアの赤ちゃんたちが、ひよこさん宅の駄菓子をみんなで力を合わせて運んでいく姿が。行列をなして、赤ちゃんシルバニアたちが小さなチョコを担いでいったり、ガムの箱を押して運んだり、筒状のラムネ菓子を転がしたり、スナック菓子を数人(?)で担いで運んだりしてハウスまで運んでいる……。といったシチュエーションが写し出されています。

 子供の頃からシルバニアファミリーが大好きだったひよこさんの“シルバニア熱”が再燃したのは1年前。妹さんが結婚される際、クローゼットに眠っていたシルバニアファミリーを偶然発見して妹さんと分け合ったのがきっかけでした。当時はなつかしいという思いの方が強かったひよこさん。しかしSNSでシルバニアに関するツイートや洋服を作っている投稿を見ていくうちに心境に変化が訪れます。

 「SNSで見るシルバニアの様子が本当に愛らしくて。私もやってみようという気持ちになって、シルバニア用のお洋服や着ぐるみを作って、他のシルバニア好きの方とお話して…気付けば“シルバニア沼”に落ちていました笑」

 と笑いながら答えたひよこさんが制作したお菓子をこっそり持ち運ぶシルバニアツイート。実はこれの制作したきっかけはとあるシーンを見たことでした。

 「子供と一緒に外出しているときに、アリの行進を楽しそうに見ているのが妙に印象に残ったんです。それで家でままごとの野菜を見たときに、シルバニアの赤ちゃんが持ち運んだら面白いかもとひらめきました。」

 ちなみに野菜ではなく、お菓子で制作したのは「シルバニアの赤ちゃんとお菓子のパッケージの相性がとても良かったからです」とのこと。そして何よりひよこさん自身が大のお菓子好きなのも影響したそうです。


 という制作秘話があったこの投稿ですがツイッター上でも大反響。「アポロを運んでいる子が超可愛い!」「ガムトリオがめっちゃツボ!」「シルバニア絵本が出来ますね♪」と愛好家たちも大興奮。さらには販売元であるエポック社公式まで反応し大きな話題となりました。

 そんなひよこさんですが、実は”シルバニア熱”が再燃したことでもう1つ大きな変化があったそうです。

 「ちょうどそのころ、子供が生まれたのに加えて親が体調を崩したのが重なった時期だったんです。私も当時は精神的にまいっていたんですが、シルバニアファミリーに触れていくうちにだんだん落ち着いて気持ちが晴れやかになりました。シルバニアのおかげで日常が華やかになって本当に感謝しています。」

 と、晴れやかに語ったひよこさん。私もひよこさんのツイートを見て子供の頃にこっそり遊んでいたことを思い出して嬉しい気持ちになりました。実はウサギ愛好家な筆者もシルバニアファミリーのCMの風景が大好きで、子どもの頃は兄妹の持っているセットでこっそり遊んでいたシルバニアファミリー。今でも多くの方に愛されているのはこうした家族の想いが受け継がれているからかもしれませんね。

<記事化協力>
ひよこさん(@h1natan0h1y0k0)

(向山純平)