育児における大変な時期の一つとして、よく3才頃があげられます。「魔の3才児」や「いやいや期」とも呼ばれるこの時期には、子どもは何かにつけて「いやーーいやーー!!」と、とにかく反抗しまくる時期なんです。

 ちょうどその時期と重なる、3才半になる娘さん(以下、ガク子ちゃん)を育てているブブさん(@bopiyopiyo)のマンガが共感をあつめています。

 ガク子ちゃんももれなくこの時期特有の“いやいや”まっさかり。近頃は不機嫌が限界突破すると「いらない!」「ぜんぶいらない!」とよく言い出すそうです。

 そうなったらもう落ち着くまで待つしかなく、ひたすら泣きわめくガク子ちゃんをブブさんは抱っこしたり、優しい言葉でなだめたりして落ち着かせるしかありません……。ところが。

 「いらない!」「ぜんぶいらない!」「いらない!」「なにもいらない!」

 というガク子ちゃんのシャウト(叫び)を繰り返し聞いているうちに……。「心の中の稲葉さん(B’z)」がブブさんの脳内に現れました。そしてB’zの代表曲「LOVE PHANTOM」を熱唱しはじめたのです。

 すると発生するのが、歌いたいという欲求。でも泣く我が子を前にしてはこらえるしかありません。歌いたい!!という欲求に心の中であらがうブブさん。しかし無情にも脳内再生ではどんどん歌が進行。ついには「我慢できない」につづけて

ブブさん「僕をぜんぶあげよウォウ」(熱唱)/ガク子ちゃん「いまお歌いや!お歌いらない!!」(絶叫)

 という事態になったのでした。

 いやいや期はとにかく、子どもは何に対しても反抗してきます。しかも理不尽上等!くらいの勢いで。

 このお洋服はいや、このご飯はいや、挙げたらきりがありません。筆者の娘も3才頃にはもれなくこの時期にはまり、物事に対し反抗されるだけではなく、私の顔をみただけで「いやーー!」「ママのお顔いやーー!」と叫ばれたことも。思わず「あなたとそっくりなんだなぁこれが……メンゴ娘っち」とつっこんだのは一度や二度ではありません。

 さて、話をもどしますが、ブブさんのこの投稿には多くの反響がよせられています。いいねだけでも10万件。「すごいわかる」「プラス思考過ぎるw」というものから、大変な時期だからこそ笑いに変える余裕は大事、といった内容まで共感の声が続々。

 いやいや期はあってもなくても、真っ正面から全て真面目にうけとめてしまうと、親自身の心を追い詰めることがあります。このため、こういう時期は「しょうがないな」と割り切って、思い切り楽しみ笑いに変えてしまう方が断然楽です。

 しかも、幼い時期はほんと一瞬。その時はすごく長く感じても、後で振り返ると子どもの成長は驚くほど早かったと思うはずです。笑い顔も泣き顔もすべて、その顔が見られるのはその時だけ。育児はたまに辛いこともあるけれど、子どもの顔をしっかり目に焼き付けて、短い育児ライフ楽しんでいきましょう!

<記事化協力>
ブブさん(@bopiyopiyo)

(栗田まり子)