人生における重要なイベントである「出産」。特に初めての出産の場合は女性にとっても男性にとっても未知のことばかり。ツイッターにて栗原まれんど(栗原愛憎劇場)さん(@malend_)が投稿した、「里帰りも手伝いもなしで1人目の出産に臨む友人に宛てた手紙」に「ワタシも初産時に欲しかった」「的確なアドバイス、素晴らしいですね!」と共感の声が相次いでいます。

 栗原さんは3人の子どもの育児をしながら、WEBマンガを執筆しています。この手紙の執筆は友人とのやり取りがきっかけだったとのこと。

 昨年から続く新型コロナウイルスの影響により、里帰り出産や親の手伝いをあきらめた友人が「何とかなるかなーと思って」「え?産後って動いちゃ駄目なの?2週間くらい安静にすればいいのかな?」と言っていたことに強い危機感を抱いたそう。

 里帰りなしだと「動いちゃ駄目!」と言ってくれる人も家事をしてくれる人もおらず、どうしても自分で動いてしまいがち。命の危険があることを本人にも夫にも認識してほしく、約束したお下がりの抱っこ紐を送るついでに一筆添えて同梱することにしたのだそう。

 実は筆者も2人の子を持つ父。子どもたちはそれなりに大きくなり、あまり手がかからなくなってきたところです。このツイートを読みながら、出産当時を振り返っていました。妻は「十分協力してくれていたよ」と言ってくれているものの、自身としてはもっとこうしておけば良かったという後悔もあります。この手紙の内容は、ぜひ夫にも知っておいてほしいという思いが個人的に強くあります。

友人へ宛てた手紙の1枚目

■ とにかく「無理しない」「ストレスをためない」「一人で何でもやろうとしない」

 ツイートにて投稿されたイラスト付きの手紙は全部で3枚。

 1枚目には妊娠への祝福と、産後は絶対に無理をしてはいけないこと、おすすめの粉ミルクの形状やおくるみの巻き方、寝かし方、さらに食事はレトルトやお惣菜を活用してなるだけ家事を減らすようアドバイスが記載されています。

 出産のダメージは交通事故と同じレベルとも言われており、出産直後はボロボロの状態。意外と大丈夫かも?と思っていてもすぐに身体の異常があらわれます。とにかく身体を休めることに専念し、洗濯や料理、掃除といった家事は夫に任せるか、出来るだけ楽に乗りきる方法を考えておきましょう。一人で何でもやろうとしないことが大切です。

友人へ宛てた手紙の2枚目

 2枚目には母乳の飲ませ方、産後の食べ物について記載されています。母乳を飲ませるときは、浅のみではなく、大きく口をあけさせがっつりくわえさせると体の負担が楽になること。

 そして食べ物については、ケーキ、肉、餅のイラストのあとに「食べて大丈夫です」の一言。ただし脂質分やカロリーの高いものを食べると母乳が増える人がいるので、胸が張って痛くならないよう自分で搾乳してケアをするようアドバイスも書かれています。

 他にもアニメや、動画を見ることでストレス解消されるなら、「どんどん見よう」と紹介。

友人へ宛てた手紙の3枚目

 3枚目には妊娠線、陣痛、出産、紙オムツの巻き方や付き合うべきでない人たちの特徴、我慢をしなくて良いことの大切さについて書かれています。

 3枚目で特に注意したいのが「付き合うべきでない人たち」。とにかく自分の価値観を無理に押し付けてくる人たちが該当します。「粉ミルクはダメ」「共働きはダメ」なーんてことはありません。こういう人たちに出会ったら、すぐに心のシャッターを「閉店ガラガラ」。その場からも逃げてしまいましょう。

 育児の悩みは千差万別。過去の経験則と同じようなことはあっても、すべて当てはまるわけではありません。とかく日本では昔からの言い伝えや慣例が重要視されており、何かと「苦労すること」が美化されがちですが、決してそのようなことはありませんので、それよりも「とにかくお母さんがストレスをためないこと」が大事だと筆者は思います。

■ 子育てや家事は夫婦の「協力戦」

 夫は残念ながら、出産に関しては無力です。痛みや苦しみを代わってあげること、100%理解することは不可能です。でもそれは妻もわかっています。だからこそ、たとえ理解できなくても理解することに努め、自分に出来ることをやることが大事だと思います。

 子育てや家事は「手伝う」ものでなく、「協力戦」です。この手紙にも書かれているように、夫が出来ることは夫に任せ、夫婦2人で協力してこの大変な時期を乗り切ってほしいと思います。

<記事化協力>
栗原まれんど(栗原愛憎劇場)さん(@malend_)

(山口弘剛)