武器が備蓄されている軍の駐屯地や基地は、ある意味ではテロリストの標的になりやすい場所といえます。テロリストが侵入した際にどう対処するか、ロシア航空宇宙軍の基地で警備部隊の兵士らが実戦さながらの訓練を行ないました。

 訓練が実施されたのは、沿ヴォルガ連邦管区サラトフ州にあるエンゲリス飛行場。ロシア航空宇宙軍の爆撃機部隊である遠距離航空コマンド、第6950ドンバス親衛航空基地の本拠となる場所です。

 警備部隊副司令官のドミトリー・ステパネンコ中佐指揮のもと、50名以上の兵士が参加して行なわれた訓練では、外部から侵入したテロリストを発見し、拘束するまでの手順が確認されました。テロリスト役は目立つ赤い服を着て、表情が分からないよう覆面をしています。

 テロリスト役はAKライフルで武装し、基地の敷地内に侵入を企てます。柵の外から銃撃を加え、強行突破。

 これに対し、警備部隊が応戦します。なるべく実際の状況に近いものとするため、訓練では煙幕弾と空包を使用。銃声で状況を判断する感覚も養います。


 警備部隊は徐々にテロリスト役を追い詰め、その身柄を拘束。もちろん、反撃から自分たちの身を守ることが優先されるので、身柄の拘束が難しい場合、相手を撃って無力化することも選択肢の1つとなります。撃たれたテロリスト役は地面に大の字。

 このような訓練では、警備部隊が基地内に精通し、重要な場所に侵入者を寄せ付けず、なるべく安全で有利な場所に追い込んでいくことが重要。それぞれがその意識を持って対処にあたり、有機的に連携することが求められます。

 特に海外に派遣される場合は、その土地の治安が悪化していることが多く、自分たちの拠点がテロの標的になりやすい環境。このため警備部隊の兵士たちは、いずれ経験するだろうという気持ちで訓練に臨んでいます。

<出典・引用>
ロシア国防省 ニュースリリース
Image:ロシア国防省

(咲村珠樹)