アメリカ海軍は2020年3月2日(現地時間)、アメリカ海軍のアイゼンハワー空母打撃群とフランスのシャルル・ド・ゴール空母打撃群が、地中海において共同での航空作戦を開始したと発表しました。両国の空母が共同作戦を行うのはおよそ1年ぶりです。

 アメリカ海軍とフランス海軍は、いわゆる「テロとの戦い」において、2016年から空母打撃群同士の共同作戦を定期的に実施しています。最初のケースとなった2016年の際は、空母ドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)と空母シャルル・ド・ゴール(R91)の航空部隊が連携して攻撃を実施しただけでなく、駆逐艦ロス(DDG-71)が統合任務部隊(CTF)473の一員として、シャルル・ド・ゴール空母打撃群に編入されて作戦にあたりました。


 アメリカとフランスの空母が共同で作戦行動をとるのは、2019年4月にアメリカの空母ジョン・C・ステニス(CVN-74)と空母シャルル・ド・ゴールが紅海で実施して以来のこと。フランス海軍の地中海方面司令官、ローレン・イスナール中将は「定期的な交流と共同訓練のおかげで、両国部隊の相互運用性は高いレベルにあります」と語っています。


 地中海と東大西洋を担当するアメリカ海軍第6艦隊司令官、リサ・M・フランチェッティ中将は「米仏両国の空母打撃群が地中海で共同作戦を行うことは、この海域の平和と安定に両国が関与するということを示しています。これらの作戦は、アメリカ第6艦隊とローレン・イスナール中将指揮下のフランス海軍地中海部隊との素晴らしいパートナーシップの賜物です」とコメントしています。


 作戦中、米仏両国の空母艦載機は、必要に応じて相互の空母を利用。両国の部隊は文字通り一体となって、作戦を遂行していきます。

<出典・引用>
アメリカ第6艦隊 ニュースリリース
Image:U.S.Navy/フランス海軍

(咲村珠樹)