童謡で歌われているように、それぞれ差はあるものの、犬は雪が降ると見慣れないせいか、テンションが上がってしまうようです。

 当然、寒がる飼い主をよそに「行きましょう!散歩に!」とキラキラした目で訴えかけてもくる訳ですが、このワンちゃんは爆上がりしたテンションに、雪の中を泳ぐように遊びまくっています。

 スキー場の近くに住んでいる、という飼い主さんと暮らす柴犬のあおちゃん。大雪となったこの日もリードを引っ張り、飼い主さんを急かすようにお散歩をしています。

 楽しげに歩いていると思ったら、あおちゃんはやおら路肩に厚く積もった雪へとダーイブ!上半身は雪に埋もれ、飼い主さんの目線ではお尻としっぽしか見えません。飼い主さんも思わず「え?」と声を漏らしてしまいました。

雪にダイブしたあおちゃん(あおとはなさん提供)

 上半身が完全に埋まりながら、さながら潜水艦のように雪中を進むあおちゃん。ガバッと身を起こした時、頭から背中にかけては雪まみれ。

雪の中を進んで浮上(あおとはなさん提供)

 なおも飛び跳ねながら、あおちゃんは新雪の感触を満喫します。まるで「雪面の飛び魚」みたいですね。

雪面を飛び跳ねるあおちゃん(あおとはなさん提供)

 飼い主さんに話をうかがうと「新雪だといつもこうなります!」とのこと。スキー場が近く、雪質もふわふわしたパウダースノーだから、飛び込んだ感触が気持ちいいのかもしれませんね。

 これだけ雪を堪能しまくるものですから、散歩は長時間に及びます。「1回1時間くらいですね。もっとかかる時もざらにあります(笑)」と飼い主さん。

あおちゃんの全身は雪まみれ(あおとはなさん提供)

 あまりにもはしゃぎまくるので、飼い主さんはあおちゃんが納得するまで、目一杯付き合うんだそう。そのせいか、帰る際には満ち足りた表情でスッと歩いていくんだそうですよ。

 筆者も雪の経験があまりない分、降り積もった新雪にテンションが上がってダイビングしたことがありますが、あれはなんともいえない独特の感触であるのは確か。あおちゃんが我を忘れて跳ね回るのも、分かるような気がします。

<記事化協力>
あおとはなさん(@shibainuao_hana)

(咲村珠樹)