【ミリタリー魂】第28回 震災チャリティサバイバルゲームをレポートミリタリーな話題をお届けしている、鉄砲蔵の「ミリタリー魂」。
前回に続き今回も東北地方太平洋沖地震以降に開催されたサバイバルゲームをレポートいたします。

私、鉄砲蔵は3月11日の大震災でも幸いにして周辺にダメージを受けることなく、こうして趣味を楽しんだり出来ています。一時は自粛も考えておりましたが、同時にミリタリーマニアとして何か出来ないか、余震の続く中あれこれ考えておりました。


ちょうど携帯電話からツイッターをやっていたところ、
「代金の一部を義援金にするチャリティーバイオ弾(※1 なんかあると良いなー」
という僕のツイートに対して
「『あらぶろぐ』という、明日香縫製というアフガニスタン紛争をモチーフとしたミリタリーグッズの通販会社が義援金パッチを発売している」
という情報を頂きました。

早速確認してみたところ明日香縫製では、糸や材料費などは同社負担で、売上金全額まるごとを義援金として寄付するとのこと。

その心意気やすばらしいと感銘を受けた僕は、早速下写真の3枚、各千円を購入しました。

復興支援パッチ

さて話題は変わりますが、3月26日(土曜日)に千葉県SEALsというサバイバルゲーム場で、「元気にサバゲー交流会臨時イベント」という臨時イベントが開催されました。

勿論僕も参加したのですが、イベントでは“いつものカレーライスのまかない食”を中止し、一日の3千円の参加費を据え置いたまま、まかない昼食費のコスト500円を義援金にしたりするという、いわゆるチャリティーサバゲーでした。

厨房にて軽食販売

昼食のまかないカレーを省く代わりに各自、弁当やおにぎりを持ってくる事になっておりましたが、それでも食べ足りない方には……ということでスナック菓子やカップラーメンも販売。
もちろん、ポットのお湯も完備。付属ショップには米軍Cレーション(※2 1,500円も販売されていました。サバイバルゲームの世界は非常用装備が充実です。

自販機

計画停電の影響で止まると懸念されていた自動販売機も停電見送りのおかげで使用可能に。なんと、ここにはまだミネラルウオーターやスポーツドリンクも売られていました。
恥ずかしながら僕はスポーツドリンク一本購入。やはり水分が体に染み渡る気がして生き返ります。

 

さて、ここからは当日行ったサバイバルゲームについて少しご紹介。

今回ゲームが開催された「千葉県SEALs」さん。
ここのフィールドには細い竹のような藪が沢山あり、偽装網(※3 の効果が現れやすい環境となっており、調子の良い時には15分のゲームの間に3人の敵を撃つこともあります。

竹藪の戦闘

竹藪の戦闘

当日は余震を警戒して砦の二階は使用禁止。

砦の立ち入り禁止ライン

でも参加者が20数名と少なかった為、人によっては全く敵に会わずにフラッグをゲットする人も出てきて、“2分で勝負がつく”なんていうゲームも。ちなみにこの日は一日で19ゲームもこなしました。
普段は10ゲームほどですが、人数が少ないとテンポの速いゲームになります。

砦の撃ち合い

 

最後に、僕の持ち込んだ売却物件。
東京マルイ製ガスブローバックベレッタ(黒い拳銃)とマルシン製スタームルガーマーク1(銀色の拳銃)うち、銀色のマルシンスタームルガーのみ3千円で売れ、Yahoo募金に寄付いたしました。

ベレッタ

ルガーマーク

しかし、なぜガスブローバックが売れない?と思ってメンバーに理由をお尋ねしたところ、みなさん、すでにお持ちでした。名銃過ぎたようですね。
東京マルイって元々プラモデルメーカーで、大量生産が得意なメーカーだしね。

最後に、東北地方太平洋沖地震で被害にあわれた全ての皆様にお見舞いを申し上げるとともに、避難生活を送られている方々の一日も早い日常生活復興を願っております。

※1 バイオBB弾:野山に放置されると3年~5年で微生物によって自然分解される特殊な素材で作られたBB弾。サバイバルフィールドをBB弾散乱で汚染しないために開発された
※2 Cレーション:アメリカ兵が野外での戦闘時等、暖かい料理が食べられない状況のときに食べる為に開発された食料。クラッカーやピーナッツバター、チューイングガム、ポテトサラダなどがレトルトパックされて入っているものもあり、インスタントコーヒーの粉やトイレットペーパーまで入っている。加熱不要で開封するだけで食べられる。
※3 偽装網:周囲の森や藪と同じ色、模様などを身にまとい、自分の頭や肩の輪郭をボカして姿を隠す網のようなもの。上の写真の座っている写真が偽装網を被った僕です。

▼あらぶろぐ 明日香縫製通販
http://sewing.aska-corps.com/

▼サバイバルゲーム場 千葉県SEALs
https://www.seals.jp/home.html

(文・写真:鉄砲蔵)